「かどまる四角」デザインで室内も広くなった!

 2025年秋、日産は軽スーパーハイトワゴン「ルークス」のフルモデルチェンジを実施し、4代目へと進化させました。「かどまる四角」をコンセプトとした内外装のデザインを採用し、見た目の印象も大きく変わった新型ルークスですが、走行性能や使い勝手の面ではどのような進化を遂げたのでしょうか。

早くも公道で試乗する機会を得たので、新型ルークスの仕上がりをリポートしていきます。

【快適性はピカイチ!】これが「新型ルークス」の後部座席です(写真で見る)

 スライドドア付きの軽スーパーハイトワゴンの購入層が、実際に最も重要視するポイントは室内空間の広さでしょう。新型ルークスはこれまでの歴代モデル以上に、室内空間の広さにこだわって開発されました。

 その実現に大きく寄与したのが、「かどまる四角」をキーワードとした新しいデザインコンセプトです。スタイリッシュさを重視したデザインだった従来型から一転、スクエアさを強調したフォルムを採用することにより、室内空間を広く取ることができました。

 加えて、フロントガラスの傾斜を先代モデルより起こした点も、室内空間の拡大に一役買っています。またフロントガラスの角度だけでなく、リアのクオーターガラスも大きく四角い形状とすることで、後席の乗員も視覚的に広さを感じられるようになっています。

 実際に乗り込んでみても車内は広々とした印象で、この点では同クラスのライバルと比べてもトップレベルではないかと感じました。しかも、視界が前席・後席どちらからも開けているため、開放感も抜群です。

 また機能面の進化では、主に運転支援システムとインフォテイメント関係の充実が挙げられます。まず運転支援システムでは、3D機能付きのインテリジェントアラウンドビューモニターを軽自動車で初採用。出会い頭や駐車時の死角を減少させています。

さらに地点登録をすることで、特定の地点へ差し掛かった際に自動でモニターを起動させることも可能です。「いつも通る見通しの悪い交差点が不安で……」というドライバーには、とても心強いアイテムでしょう。

 また、インフォテイメントシステムにはGoogleを搭載しています。これも軽自動車としては初のことで、優れた音声認識をはじめ、軽モデルで最も便利かつストレスフリーなシステムに仕上がっていると言えるでしょう。

超快適な後部座席 逆に不満点は?

 試乗してまず驚かされたのは、軽スーパーハイトワゴンとは思えないほどの静粛性の高さです。先代よりもフロントガラスが起き上がっているため、一般的に風切り音などの低減はさらに難しいはずです。しかし遮音ガラスの採用や、遮音材自体の配置の見直しが効いているのか、車内はそれを感じさせないほど静かでした。

「こ、これは…後ろが快適すぎる!」 日産の新型「背の高い軽ワ...の画像はこちら >>

2025年秋にフルモデルチェンジした日産「ルークス」(乗りものニュース編集部撮影)

 また、乗り心地も軽スーパーハイトワゴンとしては比較的レベルの高い仕上がりで、特に後部座席は非常に快適でした。実際に後部座席へ座っての走行試乗も体験しましたが、乗り心地の良さや視界の良さ、静粛性の高さに加えて、後席用にシーリングファンも装備されているため、座った人の満足度は高いだろうなと感じました。

 一方、運転感覚に関して良さを感じたのは、パワーステアリングの制御です。

 運転する前に、日産の担当者からは「低速域で軽く操作できるよう、パワーアシストの度合いをセッティングした」と聞いていたので、最初は「高速域でインフォメーションが希薄になり、不安になるのではないか」と予想していました。しかし、実際には高速域でもインフォメーションはしっかりと感じられ、操舵感が明確なのが好感触でした。

 反面、特にNAモデルについてはパワートレインに不満も感じました。絶対的なパワーやトルクの小ささもあるかもしれませんが、最も疑問に感じたのはCVTの制御です。加速しようとアクセルを踏み込むと、ワンテンポ遅れて回転が上がるような感覚があり、もっと「欲しい時にトルクバンドへすぐ入ってほしい」と感じさせられました。

 わずかに気になるポイントもありますが、新型ルークスは軽自動車として、充実した先進装備や静粛性の高さでピカイチの完成度を持っています。そして、デザインも個性的で親しみやすいものへと大変貌を遂げました。軽スーパーハイトワゴン市場はレベルの高いライバルが揃っているだけに、新型ルークスがどこまで販売台数を伸ばせるか、注目したいところです。

編集部おすすめ