「3“85”」?

 自動車の「希望ナンバー」ランキングで近年、毎年上位に食い込んでくる数字が「358」です。由来こそ不明となっていますが、様々な説が飛び交っているものの、インターネット上では、幸運をもたらす「エンジェルナンバー」などと呼ばれることもあるようです。

しかし、沖縄県には「358」によく似た番号の羅列のナンバーが根強い人気を持つ地域があります。人気すぎるがゆえ、島外からの旅行者にとっては困惑してしまうことも……。

【画像】えっ…これがナゾナンバー「358」スゴすぎる人気ぶりです

 その地域は、沖縄県の宮古島です。年間多くの人が訪れるリゾート地であるため、島内はレンタカーも多く走っていますが、沖縄県の他の市町村と同じように地元愛が強く、それが車のナンバープレートにも表れているようです。番号を希望できる昨今、島内のレンタカー店が良く希望するのは「み・や・こ」を表す「385」だそうです。

 沖縄県宮古島市の宮古空港で旅客ターミナルビルを出ると、観光地らしくひっきりなしにレンタカー店の送迎車がやって来て去っていきます。店名を書いていない車もあるものの、大きなスーツケースを持った客が乗り降りしていることから、レンタカー店の送迎車と分かります。

 そんな景色を見ながら、予約したレンタカー店の迎えを待つこと暫く。なかなか来ないので、電話したところ道路渋滞とか。「あと10分で着きます。車のナンバーは『385』で車種は〇色の□□、ワンボックスカーですから」。そして約10分後、ナンバープレートに「385」とある車体の色も伝えられた通りのワンボックスカーが到着しました。

 ほっとしたものの車に店名はありません。念のため尋ねると即座に「違います」との答えが。「えっ、でも、ナンバーは『385』ですけど」と更に聞いても、その別のレンタカー店の店員は驚くわけでなく、「ああ、多いんですよ『385』。宮古島には」と一言。笑顔と共に去っていきました。

 予約したレンタカー店の車が来たのはそれから更に5分ほど後のことでした。乗り込んでハンドルを握るスタッフに「『385』のナンバーって宮古島に本当に多いんですか」と聞くと、「確かに多いですね。『み・や・こ』で『3・8・5』ですから」と答えてくれました。

おそるべき「385」人気

 いったいどれほど「385」ナンバーが宮古島内で登録されているのか。素朴な疑問を尋ねると、「う~ん、100台以上はあるかもしれませんねえ。一括して『385』で登録したレンタカー店もあるとも聞きましたから」と“業界事情”を教えてくれました。ちなみに、宮古島の自動車登録台数は約1万7000台とか。

その中で、「385」のナンバープレートを付けた車は「ちらほら見る」との声も別にあることから、それなりの数は走っているのでしょう。

ナゾの超人気ナンバー「385」…あれ?違う! 「ご当地ナンバ...の画像はこちら >>

宮古島の「385」ナンバー(加賀幸雄撮影)。

 なら、それを知らない旅行者は困るのでは。実際、筆者はほかのレンタカー店の店員に声をかけてしまったと伝えると、スタッフは「ああ、困るのは実はレンタカー店も同じなんです」とハンドルを握りながら答えます。「お客様が来店して、『車持ってきて』と同僚に頼むでしょ。その時に普通はナンバーの数字を伝えるのですが、『385』ばかりだと異なる車種を持ってきてしまって。だから、『385』を持ってきてほしい時は車種も一緒に伝えるんですよ」。

 何やらちょっと面倒なように思いましたが慣れてしまえば何でもないうえに、沖縄県らしいおおらかさと大きな地元愛があるのでしょう。そう思えば、「385」ナンバーのレンタカーが店舗に多くても気にならないのかもしれません。

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