水産庁・九州漁業調整事務所(水産庁漁業取締本部福岡支部)は2026年2月13日、九州西方沖の排他的経済水域(EEZ)において、違法な操業を行っていた中国籍の漁船を拿捕(だほ)したと発表しました。
【緊迫の状況】水産庁が拿捕した漁船、逮捕した中国人船長の詳細です(写真を見る)
検挙されたのは、中国漁船特有の「虎網(とらあみ)」と呼ばれる漁具を積載した大型船です。
この虎網漁は、強力な集魚灯で魚を集め、袋状の巨大な網で群れごと一網打尽にする漁法です。その漁獲能力の高さから、資源管理を無視して稚魚まで根こそぎ獲ってしまうため、“海の掃除機”とも揶揄され、日本周辺海域では特に警戒されている船種のひとつです。
発表によると、前日12日、水産庁の漁業取締船「白鴎丸(はくおうまる)」(499トン)が、長崎県五島列島沖の排他的経済水域において、中国虎網漁船「チオントンユィ11998」を発見、漁業監督官による立入検査を実施するため停船を命じました。しかし、同船はこれに従わず逃走。このため、同船の中国人船長を漁業主権法違反(質問・検査の拒否・忌避罪)の疑いで逮捕したといいます。
また本件には、水産庁漁業取締本部漁業取締船「なのつ」「むさし」「白萩丸(しらはぎまる)」の3隻が捜査支援にあたりました。
なお、水産庁漁業取締本部による外国漁船の拿捕は今年初(中国漁船1件目)で、中国漁船としては、2022年以来となります。
水産庁の取締船は、海上保安庁の巡視船とは異なり、船体が白く、煙突(ファンネル)に赤い二本線と「水」の文字が描かれているのが特徴です。武器の使用こそ限定的ですが、違法船に対しては強行接舷を行い、荒れる海上で乗り込んでいくなど、その活動は極めて実戦的かつハードなものです。
東シナ海などでは、外国漁船による違法操業が後を絶ちません。我が国の海洋資源を守るため、海の上では日々、こうした取締船による激しい追跡と監視の目が光っています。

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