JR西日本が2026年、山口エリアの山陽本線に新型車両「Kizashi」を投入します。同エリアに新型電車が導入されるのは約45年ぶりです。
国鉄は1962(昭和37)年、111系電車を導入しました。すでに1950年代には東海道本線で旧形客車列車を80系電車に置き換えており、速度向上や折り返し作業の容易化といった成果を上げていました。
しかし、デッキ付き2扉の80系や後継の153系は、増大する通勤輸送への対応には不十分と考えられるようになります。当初は80系を3扉にしようと検討しましたが、改造対象の車両数が膨大で、費用対効果が低いという結論に。
4扉ロングシートの101系を4扉セミクロスシートに変更することも検討されましたが、居住性に問題があると判断され、これも採用されませんでした。
一方、1961(昭和36)年に投入された401系近郊形電車は、3扉セミクロスシートで好評を得ていたことから、これを直流専用として発展させた111系近郊形電車が投入されることとなりました。
111系の製造中に、新型の主電動機が開発されたことから、量産形式は出力を向上させた113系に切り替わります。そして、その113系をベースに、勾配区間や耐寒耐雪性能を強化したのが、115系近郊形電車です。
見分け方の一例として、前面の緑部分の塗り分けが、111・113系はV字型なのに対し、115系はU字型になっています。なお、中央東線用の115系は、クリームと青の「横須賀色」で登場しています。
115系は、勾配区間に対応するため、上り坂で加速力を調整できるノッチ戻し機構や、下り坂で速度を一定に保てる抑速ブレーキを備えていました。さらに、東海道本線で長大編成を組んでいた113系と異なり、ローカル線での運用を想定し最短4両編成も可能としました。現在は運転台を電動車両に取り付けて最短2両編成も実現し、より使い勝手の良い形式になりました。
登場した115系は、東北本線や高崎線を皮切りに、全国各地に投入されていきました。
なお、115系は111・113系と異なり、グリーン車は製造されませんでした。車両不足などの事情から115系が有料急行にも投入される例もありましたが、これらは「遜色急行」と呼ばれました。
中央東線の急行「かいじ」に投入された時は、165系用のグリーン車であるサロ165形が改造のうえで連結されています。115系による「遜色急行」は、このほかにも急行「あかぎ」「ゆけむり」「日光」でも見られました。
姿を変えながら走り続けた115系115系は基本形式の0番台に加え、冷房装置搭載の300番台、パンタグラフを低くした800番台、クロスシートの座席幅を930mmから1040mmに、座席間隔も1420mmから1490mmに拡大した1000番台、この1000番台の耐寒耐雪性能を簡略化した2000番台、身延線用の低屋根仕様である2600番台など、多様なタイプが製造されました。
特筆すべきは、1982(昭和57)年に登場した3000番台です。2扉転換式クロスシートを採用した横須賀色の3000番台は、広島地区の運行本数を増大化させた上に快適性も向上、国鉄末期の製造車両の中でも存在感のある形式となっています。
結局、115系は1963(昭和38)年から1983(昭和58)年までに1921両が製造されました。
JR発足後も改造が行われ、中間電動車への運転台追加や、冷房装置の追加、座席のバケットシート交換、京阪神快速用に高速化改造をした5000・6000番台、ワンマン運転対応、体質改善工事など様々な派生型が登場しています。
その中でも際立つ存在は、しなの鉄道に譲渡された115系です。特に2014(平成26)年に観光レストラン列車「ろくもん」に改造された車両は、原型を留めないほど内装が変化しています。
2025年末現在、115系は大半が引退しています。しなの鉄道の115系はSR1系への置き換えが始まり、前出の通りJR西日本の山口エリアも新型車両「Kizashi」の投入が決まっています。
完全引退の日が迫っている115系ですが、日本の近郊形電車の発展を支えた名形式として、最後までその活躍を見守りたいものです。

![[のどぬ~るぬれマスク] 【Amazon.co.jp限定】 【まとめ買い】 昼夜兼用立体 ハーブ&ユーカリの香り 3セット×4個(おまけ付き)](https://m.media-amazon.com/images/I/51Q-T7qhTGL._SL500_.jpg)
![[のどぬ~るぬれマスク] 【Amazon.co.jp限定】 【まとめ買い】 就寝立体タイプ 無香料 3セット×4個(おまけ付き)](https://m.media-amazon.com/images/I/51pV-1+GeGL._SL500_.jpg)







![NHKラジオ ラジオビジネス英語 2024年 9月号 [雑誌] (NHKテキスト)](https://m.media-amazon.com/images/I/51Ku32P5LhL._SL500_.jpg)
