形がスゴい…だけじゃない!

 イタリアのピアッジョ・エアロスペース(Piaggio Aerospace)社の公式SNSアカウントが一本の動画を投稿しました。内容は同社が開発するユニークな胴体設計を持つターボプロップ・ビジネス機、P.180「アヴァンティ(Avanti)」のテストパイロットによる機体の解説です。

どういった特徴があるのでしょうか。

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 P.180「アヴァンティ」は一般的なプロペラ推進の「ターボプロップ機」とは異なったデザインを持ちます。通常、このクラスの飛行機は胴体中央部に主翼、最後部に水平・垂直尾翼を備え、エンジンはプロペラが機首側に配置されているのが一般的です。対し、「アヴァンティ」は、胴体最前に「カナード」とよばれる先翼、胴体やや後部に主翼、最後部に水平・垂直尾翼といった3対の翼配置を取ります。そして2基のエンジンは「プッシャー式」とよばれる、プロペラを後方側に備えるスタイルのものが採用されています。

 動画に出演したテストパイロットによると、「アヴァンティ」はこの形状を採用することで、ターボプロップ機としては世界最速となる時速約400ノット(約740km)で巡航が可能であるほか、離陸に関しては1万2000フィート以上の高度での運用が認証されており、「世界でもっとも標高の高い空港からも離陸できる」とも。さらに、エンジンが1基のみの状態であっても、世界で最も高い山脈を横断できるという安全性を持っているとしています。また、翼上にエンジンが設置されていることから、異物を取り込むリスクも低いとも紹介されました。

 なお「アヴァンティ」は2026年1月、愛知県を拠点とする産業航空会社、中日本航空に導入。この機は日本の航空会社に初採用された同型機となり、航空ファンのあいだで話題を呼びました。

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