JR東海とスズキ、パナソニック アドバンストテクノロジー(PAD)の3者は2026年2月20日、超電導リニアの設備検査用ロボット「Minervα(ミネルヴァ)」を報道陣向けに初公開しました。
【ええ!】これがスズキのアシを持った「極小ドクターイエロー」です(写真45枚)
ミネルヴァは、超電導リニアの走行に必要な機械設備を点検するために試作されたロボットです。
そこでJR東海は、作業員の負担軽減や業務効率化を図りつつ、将来的な労働力不足への対応も見据えた、作業用ロボットの導入を検討。スズキとPADとの共同開発により、このほど試作機が完成しました。
試作機はシャシーをスズキが担当し、電動車いすの設計ノウハウを活かして開発中の多目的電動台車「MITRA」を採用。段差などの悪条件にも強い走行性を確保しました。一方、PADは走行用プログラムを担当。同社のソフトウェアパッケージである「@mobi」による自律制御を実現しています。また、検査用カメラ付きのロボットアームを車体上面に装備するほか、非接触式の自動充電システムも備えています。
報道公開会では、実運用をイメージしたデモンストレーションも実施されました。ミネルヴァは段差の乗り越えや点検エリアまでの自律移動、ロボットアームを動かしての検査・撮影のほか、充電設備と自動で接続する動作などを披露しました。
なお、外観デザインはプロダクトデザイナーの森澤有人氏によるもので、モチーフはズバリ「ドクターイエロー」とのこと。
これについて、JR東海の鳥居昭彦氏は「作業員とともに現場で協力しながら働くロボットを目指し、作業員に威圧感や圧迫感を与えず、また子供も親しめるような可愛いデザインを採用した」と説明。また、「高い検査品質を保ちつつ、検査の省力化やコストダウンを効果的に進めたい」と意気込みました。
さらに、スズキの藤谷旬生(まさお)氏は「悪路や段差にも強い走行装置で(リニアの実用化に)貢献していきたい」とコメント。PADの高橋三郎(正式表記はハシゴ高)氏も、「現場の課題をクイックに吸い上げつつ、よりよく改善していきたい」としています。
ミネルヴァの試作機は、2026年2月中にも山梨リニア実験線で試験を開始する予定。3者は引き続き連携を取りつつ、導入効果や課題の検証を進めていく方針です。

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