宛先は「護衛艦○○」!? 免許証にも刻まれるゴツすぎる住所

 友人が海上自衛官とお付き合いをしていたときのこと。年賀状を出すために住所を聞くと、なんと宛先が「護衛艦○○○○!」。

「艦に住んでるの!?」と驚いたというハナシがありました。

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 自衛官、とくに20代の曹士は「営内者」という扱いになり、指定された駐屯地や基地、艦艇などに居住しなくてはいけません。

 なので、例えば海上自衛隊の艦艇乗組員の場合は、居住地が「○○県○○市○○町○○無番地 護衛艦○○○○」となり、免許証にも妙にゴツい住所を刻むことになるのです。

 海上自衛官はよく艦に「帰る」という言い回しをしますが、一部の隊員は本当に「家」同然なので、その表現がピッタリというわけですね。営内の場合は門限もあるので外出にやや制限があったりします。

 とはいえ、若手の独身隊員が全員、自衛艦に住んでいるかというとそうでもありません。届出をすれば基地の外に賃貸住宅を借りることも可能なので、一人暮らしや気の合う仲間とルームシェアをする隊員もいます。私物の物置代わりと、たまの羽伸ばす場所として使う人、結構います。

 その一方で、そういった「セカンドハウス」を一切設けず、艦に寝泊まりをする猛者…いえ、倹約家な隊員も中にはいます。しかし、昨今の感染症拡大防止の観点から、体調不良者の隔離も兼ねて、独身若手隊員も部屋を借りることが推奨されているそうです。

免許証を見せるのが恥ずかしい!? 海自隊員の「早く結婚したい」あるある

 ところで、ここで気になるのは「結婚すると配偶者と住所が別々になってしまうの?」という疑問。これは私も結婚するときに気になっていたのですが、自衛官は結婚などで家族ができた場合、そして階級が上がり、幹部やベテランになった場合などは、住民票を営内(駐屯地/基地や自衛艦)から営外(一般的な住まい)に移すことができるのでご安心ください。

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自衛艦に居住すれば食事代も浮く?(画像:海上自衛隊)

 階級や入隊時の採用区分によって営内外が変わってくるのがややこしいところですが、冒頭でも触れたとおり自衛官は自衛隊法によって、いかなるときも速やかに仕事に従事できるよう、あらかじめ居住地が指定されているので、住所が艦艇や基地だとしても実はそんなに珍しいことではないのです。

 余談になりますが、私の夫で海上自衛官のやこさんは独身だった頃、身分証明で免許証を出す時に相手に「海上自衛隊! 護衛艦!?」といらぬインパクトを与えてしまうのを煩わしく思っていて、「早く結婚して営外者になりたいな~」と思っていたそう。海自オタクの私としては、住所が艦なんてうらやましすぎますが、一般的な感覚であればあまり具体的な所属は知られたくないものですよね。オタクならではの感覚が先行して、常識的な観点が抜け落ちておりました。

 このように、海自では曹になったら結婚して営内(基地や自衛艦)から出ようかなといったふんわりした婚活ムーブメントは「あるある」とのこと。海上自衛隊に限らず、自衛官の結婚が比較的早いのは、もしかしたらそんな理由もあるのかもしれません。

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