海自初の海洋観測艦の名を受け継ぐ2代目

 山口県下関市にある三菱重工下関造船所の江浦工場において2026年3月9日(月)、最新の海洋観測艦「あかし」が海上自衛隊に引き渡されました。

【特徴的な後ろ姿も】新たな自衛艦「あかし」前後左右をイッキ見!(写真)

「あかし」は全長113.7m、幅17.8m、深さ9.2m、基準排水量は3500トンで、乗員数は約90名です(うち女性が9名)。

機関型式はディーゼル電気推進(旋回式推進装置2基)で、出力は6100馬力、速力は約16ノット(約29.6km/h)です。

 海洋観測艦は、海に関する各種情報の収集を目的とする艦艇で、日本周辺の海域で水温構造や海底地形などといったさまざまな海洋環境データの収集を行います。

 その目的から武装はないものの、各種の海洋観測装置や衛星通信装置を備え、また高い操船機能を確保すべく旋回式推進装置(アジマススラスター)やバウスラスターを装備しています。

「あかし」という艦名の由来は、兵庫県明石市の海岸です。ここは古来、須磨・明石と並び称される景勝地であることから名付けられました。海上自衛隊で用いるのは、1969年に進水・就役し、1999年まで用いられた自衛隊初の海洋観測艦「あかし」以来、2度目です。また、旧日本海軍では防護巡洋艦や工作艦に「明石」として名付けられていました。

 建造費は約280億円(令和4年度予算)で、配属先は神奈川県の横須賀基地に所在する第1海洋観測隊です。

 なお、従来の海洋観測艦で最も新しいのは2009年6月に進水し、翌2010年3月に就役した「しょうなん」です。そのため、海上自衛隊は16年ぶりに新たな海洋観測艦を導入したことになります。またこのたびの「あかし」就役と入れ替わる形で「わかさ」が退役します。

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