新潟県を走る第三セクター鉄道、えちごトキめき鉄道が、国鉄時代に製造された3両編成の交直流電車455・413系を、白と青色の「新北陸色」に塗り替えて2026年3月14日に運転を開始。2026年1月までは国鉄時代のクリーム色とローズピンク色の「交直流急行色」でしたが、分割民営化後のJR西日本が北陸地方で平成時代まで採用していた塗装に“お色直し”されます。
【フツーに乗れるってサイコー】これが「新北陸色」編成の内外装です!(写真)
筆者(大塚圭一郎:共同通信社経済部次長)がえちごトキめき鉄道の平井隆志社長にインタビューしたところ、新北陸色への刷新には今後の経営戦略の布石となる「サプライズ」が秘められていました。また、塗り替えの企画に携わった車両担当社員は新造した方向幕に含まれる「使わないはずの行先」の内幕を明かしました。
455・413系は、クハ455-701・モハ412-6・クモハ413-6で構成。上下開閉式の二段窓に沿い、濃紺色のモケットが張られたクロスシートが並んでいます。うち先頭車のクハ455-701は国鉄急行形交直流電車としては唯一の現役車両で、1971年にサハ455-1として完成し、1986年に先頭車化改造されました。
中間のモーター車のモハ412-6は、1962年に完成したモハ470-6の電装品などと、1987年に新製された車体を組み合わせています。モーターが付いた先頭車のクモハ413-6は、1962年完成のクモハ471-6の電装品などに、1987年新製の車体を載せています。
413系が他に残っているのは富山県の三セク鉄道、あいの風とやま鉄道の観光列車「一万三千尺物語」と「とやま絵巻」の計2編成だけで、えちごトキめき鉄道の455・413系は貴重な存在です。
塗装変更の作業期間中に案内してくれた、えちごトキめき鉄道直江津運転センター車両係の宮本 力さんは、2025年夏に始まった塗装変更の検討作業は「塗装の図面が残っていなかったため、社員で寸法を測り直して書き起こした」と苦労を打ち明けました。「JR西日本の車両整備の関係者や、鉄道塗料の専門業者などいろいろ当たって塗料を手に入れ、専門業者に塗ってもらった」といいます。
車両に記す形式番号の書体などもしっかりと再現し、宮本さんは「素晴らしい出来になって良かった」と笑みを見せました。
全ては過去のオマージュ でも視点は令和塗り替えた455・413系の愛称は「TOKIトレイン」と付けられました。
えちごトキめき鉄道の平井隆志社長(大塚圭一郎撮影)
TOWNトレインの区間のうち直江津―市振(新潟県糸魚川市)間はえちごトキめき鉄道に引き継がれており、「TOWN」の代わりに社名の一部で、新潟県の鳥であるトキに由来する「TOKI」と命名しました。
3月14日以降の土休日に日本海ひすいラインの直江津―市振間で2往復する列車名の「ホリデーライナー」も、JR西日本が新北陸色の電車を使って富山―金沢間で運転していた快速「ホリデーライナーかなざわ」をオマージュしています。運賃だけで乗車でき、4月以降の土休日には妙高はねうまラインの直江津―妙高高原(新潟県妙高市)間の普通1往復にも使います。
ただ、「ホリデーライナー」の前に付いている「巡行快速」という種別が謎めいています。そこで平井社長に質問したところ、「この地域を巡ってほしいという強い思いを持った若手社員が巡行快速を使いたいと提案した」と明かしました。
この「巡る」というコンセプトは、今回のリニューアルで貫かれていると平井社長は強調します。一つは「昭和時代にできた車両を、主に平成時代のJR西日本時代のカラーに塗ることで、令和時代に3つの世代を駆け巡るという意味を込めた」からです。
背景には、昭和時代や国鉄が健在だった頃を知る世代が徐々に少なくなる中で、交直流急行色に比べると記憶に新しい新北陸色に変えることで「平成を懐かしく感じるような働き盛りの世代にも乗りに来てほしい」という願いがあります。
「使わないはずの行先」だらけの方向幕に真の狙いが!もう一つの「巡る」は、JR西日本が旧北陸本線で走らせていた新北陸色の採用によって「北陸のつながりをもっと強く出したい」という思いを込めたそうです。
えちごトキめき鉄道の「えちごトキめきリゾート雪月花」(大塚圭一郎撮影)
北陸新幹線の並行在来線として三セク鉄道化された旧北陸本線の直江津―敦賀(福井県敦賀市)間は、新潟県内がえちごトキめき鉄道、富山県内が「あいの風とやま鉄道」、石川県内が「IRいしかわ鉄道」、福井県内が「ハピラインふくい」の計4社にそれぞれ引き継がれました。
えちごトキめき鉄道の観光列車「えちごトキめきリゾート雪月花」は2025年12月6日、あい鉄、IRに乗り入れて上越妙高(新潟県上越市)―金沢間を走りました。
その可能性を直撃すると、平井社長は「旧北陸本線の乗り入れも含めて活用を検討していきたい」と前向きな姿勢を示しました。「4社で普段から連絡を取り合っている」そうなので、少なくとも複数の鉄道にまたがった運行が実現する日が来るかもしれません。
宮本さんは「今回、車両側面の方向幕も新しいものを発注し、北陸中心の行き先にした」と打ち明けました。
その中にはえちごトキめき鉄道の駅に加えて「旧北陸本線やJR七尾線などの駅が入っている」とし、富山、金沢、和倉温泉、福井、敦賀、長浜、七尾などがあるそうです。変わり種では、JR西日本が移管した富山港線(現・富山地方鉄道富山港線)の終点の岩瀬浜も用意したとか。
中には「『快速 金沢』の方向幕もある」そうで、まるで「旧北陸本線の乗り入れ」に向けてスタンバイした状態のようにさえ映ります。実現すれば話題を呼ぶのは間違いない新北陸色の巡行快速がとっておきの方向幕を掲げ、種別名の通り旧北陸本線を駆け巡る日を心待ちにしましょう。

![[のどぬ~るぬれマスク] 【Amazon.co.jp限定】 【まとめ買い】 昼夜兼用立体 ハーブ&ユーカリの香り 3セット×4個(おまけ付き)](https://m.media-amazon.com/images/I/51Q-T7qhTGL._SL500_.jpg)
![[のどぬ~るぬれマスク] 【Amazon.co.jp限定】 【まとめ買い】 就寝立体タイプ 無香料 3セット×4個(おまけ付き)](https://m.media-amazon.com/images/I/51pV-1+GeGL._SL500_.jpg)







![NHKラジオ ラジオビジネス英語 2024年 9月号 [雑誌] (NHKテキスト)](https://m.media-amazon.com/images/I/51Ku32P5LhL._SL500_.jpg)
