「鉄道博物館」の開館当初から展示されていたものの、工事のため一時的に別の場所へ預けられていたDD13形ディーゼル機関車の1号機が、約2年ぶりに戻ってきました。
「ディーゼル機関車」のスタイルをつくりあげた車両2017年2月25日(土)、さいたま市大宮区の「鉄道博物館」に、DD13形ディーゼル機関車の1号機が搬入されました。
この機関車は、2007(平成19)年の開館当時から「鉄道博物館」に展示されていましたが、2018年夏オープン予定の新館工事のため、2015年4月から付近にあるJR東日本・大宮総合車両センターに預けられていました。そのため、およそ2年ぶりの「帰還」になります。
DD13形ディーゼル機関車は、操車場や駅などにおける車両の入れ換え作業に従事していた蒸気機関車を置き換えるため、1958(昭和33)年から416両が製造され、全国各地で使用されました。入れ換え作業を便利に行えるよう、車体中央に運転台が設けられた「センターキャブ方式」が特徴です。なお、この「鉄道博物館」にあるのは、DD13形のなかでも最初に製造された1号機「トップナンバー」です。
「鉄道博物館」営業部の奥原哲志さんは、「DD13形は、その後のDD51形ディーゼル機関車などにつながるディーゼル機関車のスタイルをつくった車両」と話します。
「鉄道博物館」10周年リニューアル、今後も キハ11形はピカピカに今回、ピカピカに塗装し直されたキハ11形ディーゼルカーも、DD13形ディーゼル機関車とともに車両展示スペースへ並べられました。
このキハ11形ディーゼルカーは1950年代に製造され、その後、茨城交通湊線(現・ひたちなか海浜鉄道)で使用されたもの。これまで「鉄道博物館」では動態保存車として、イベント時などにそのエンジンがかけられたこともありましたが、今後は静態保存車として展示されます。
なお、今年10月で10周年を迎える「鉄道博物館」では、今後もリニューアル箇所が続々とオープンするそうです。
【写真】3両連結して展示位置へ「押し出し」

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