お酒を飲む機会が増える歓送迎会シーズン。帰りの列車でうっかり寝過ごしてしまうと、見知らぬ土地まで連れて行かれることも。

関西圏で長距離を走る夜の列車には要注意です。

家路につくはずが、100km規模の大移動に?

 JR西日本では、兵庫、大阪、京都、滋賀の主要駅を結んで関西を横断する新快速や、大阪環状線と奈良方面を結ぶ大和路快速など、比較的長い距離を走る普通列車が充実しています。

 しかし、うっかり寝過ごしてしまうと、まったく用のない遠くの土地に連れて行かれてしまうことも。そんな「寝過ごし注意」列車にはどのようなものがあるのでしょうか。2018年3月17日改正の平日ダイヤにもとづいて紹介します。

気がつけば目の前は日本海! 寝過ごし注意の列車【関西編】の画像はこちら >>

大阪と奈良方面を結ぶ大和路快速(画像:写真AC)。

●姫路21時38分発(大阪23時10分発)米原行き 
・運行距離:198.4km
・所要時間:3時間28分

 米原まで行ってしまうと戻れなくなってしまいますが、途中の山科駅で京都行きの列車に間に合い、大阪方面の列車に乗り継ぐことができます。米原駅では、駅の周辺にビジネスホテルが数件あります。

 同じ方面の列車で、米原よりさらに遠く、日本海の近くまで行ってしまう列車もあります。

●姫路17時26分発(大阪18時30分発)敦賀行き
・運行距離:244.3km
・所要時間:3時間27分

 夕方の時間帯の列車ですが、寝過ごしてしまうと歴史ある日本海側の港町、福井県の敦賀まで連れて行かれてしまいます。敦賀到着は20時53分。この場合は同駅で21時11分発長浜行きに乗れば、米原で大阪方面への列車に乗り継いで戻ってくることが可能です。


 
 寝過ごしに気づいてすぐに途中駅で降りて、反対方向の列車に間に合うケースはもちろんありますが、時間帯によっては、途中駅であわてて降りたせいで折り返し列車を逃したり、駅周辺に宿泊施設や商業施設がなく途方に暮れるケースも考えられます。当日中に戻れないと分かったら、駅周辺に宿泊施設のある主要駅か終着駅で降りるのも得策です。

折り返しなし、ホテルもなしの絶望的ケースも

●長浜21時17分発(大阪23時00分発)網干行き
・運行距離:216.4km
・所要時間:2時間59分

 兵庫方面の新快速で、網干まで直通する列車の最終です。途中の西明石駅までなら大阪方面の最終列車に間に合います。網干駅周辺にホテルなどはなく、タクシーで姫路駅周辺まで移動してホテルを探すことになりそうです。

●大阪22時29分発加茂行き
・運行距離:61.5km
・所要時間:1時間13分

 大阪環状線経由で関西本線の奈良方面に直通する列車です。奈良駅までなら大阪環状線内に戻る列車に間に合いますが、終着の加茂駅まで行ってしまうと折り返し列車はすでになし。駅周辺にホテルもなく絶望的です。

●京橋22時16分発(大阪22時24分発)御坊行き
・運行距離:130.8km
・所要時間:2時間47分

 京橋から大阪を経由し、和歌山県の御坊駅まで直通する列車です。途中の新家駅までなら大阪方面に戻ることができます。御坊駅到着は1時03分。すぐ近くに熊野古道(紀伊路)も通る観光地です。

駅周辺には宿泊施設が複数あります。

●大阪23時30分発篠山口行き
・運行距離:66.1km
・所要時間:1時間8分

 宝塚、三田方面に向かう快速の最終列車で、中山寺駅で尼崎方面の最終に間に合います。篠山口駅の周辺にはホテルが1軒あります。

 ちなみに、大阪環状線は環状線内を回る列車のほか、加茂行きや和歌山行きのように環状線を走ってから奈良方面や和歌山方面に向かう列車も運転されています。慌てて列車に乗って寝過ごすと、いつの間にか環状線から遠く離れて奈良や和歌山にいた……ということもありえます。

気がつけば目の前は日本海! 寝過ごし注意の列車【関西編】

JR天王寺駅の大阪環状線ホーム(2014年12月30日、佐藤勝撮影)。

 ところで、寝過ごしで降りるべき駅よりはるか遠くまで行ってしまった場合、乗り過ごし運賃はどうなるのでしょうか。JR西日本の旅客営業規則によれば、誤って乗車券の区間外まで乗ってしまったことが認められる場合に限り、「無賃送還の取扱いをする」としています。寝過ごした時は、できるだけ早めに車掌や駅員に事情を説明するようにしましょう。

【地図】寝過ごせば日本海や熊野古道の近くまで

気がつけば目の前は日本海! 寝過ごし注意の列車【関西編】

関西の「寝過ごし注意」列車の運転区間(国土地理院の地図を加工)。

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