道に点在するマンホールのふた。その多くが丸い形をしているのには、もっともな理由がありました。
道路などにあるマンホール、そのふたの多くは、丸い形をしているように思います。下水道を管理する、東京都下水道局に聞きました。
「穴の中にふたが落ちないようにするためです」(東京都下水道局)
なかには色鮮やかなマンホールのふたも。写真は、三重県四日市市のもの(2017年5月、乗りものニュース編集部撮影)。
丸いふたは、どんな向きに置いても直径が変化しないため、穴の入り口にひっかかり、もし外れても中に落ちていきません。これに対し三角や四角のふたは、向きを変えると穴のサイズより小さくなって、中に落ちてしまう可能性があるそうです。

NTT東日本の四角いふた(2018年3月、乗りものニュース編集部撮影)。
とはいえ時々、四角いふたを見かけることもあるように思います。そうしたふたを使っているNTT東日本に話を聞きました。
――四角いふたと丸いふたの両方を見かけるのですが、その違いは何でしょうか?
NTT東日本の場合、四角のものは「マンホール」ではなく「ハンドホール」です。作業などにあたって、ハンドホールは中に人が入りません。人が中で作業する穴のふたには、円形を採用しています。
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ちなみにNTT東日本では、ハンドホールよりマンホールのほうが多いそうです。
【図】落ちると危ないマンホール、重さはどのくらいなのか?

東京23区で使用されている下水道用マンホールのふた5種類、その重さ一覧(乗りものニュース編集部作成)。