第18回アジア競技大会で優秀な成績を収めたANA社員の小池選手と山下選手が帰国。「アスナビ」というアスリートを支援するJOCの活動を通じてANAに就職、人事部で働いているそうですが、山下選手は特に飛行機が好きなようです。

JOCの「アスナビ」を通じてANA社員に

 2018年8月18日(土)からインドネシアで開催されている第18回アジア競技大会にて優秀な成績を収めたANA(全日空)社員が8月31日(金)、日本へ帰国。ANAグループ社員たちが、成田空港で出迎えました。

 このたび帰国したのは、陸上競技200mの金メダルと、1600mリレーの銅メダルを獲得した小池祐貴選手、三段跳びで4位に入賞した山下航平選手です。

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帰国した小池選手(右から2人目)と山下選手(2018年8月31日、恵 知仁撮影)。

 小池選手と山下選手は、日本オリンピック委員会(JOC)が行っているトップアスリートの就職支援ナビゲーション「アスナビ」を通じ、2018年4月1日にANAへ入社。会社では人事部で、後述するANAグループの行動指針やチームスピリットなどを社内に伝え、浸透させていくといった仕事をしているとのこと。

「アスナビ」はJOCが2010(平成22)年より実施している、トップアスリートの支援や雇用を実現させる活動。生活環境を安定させることで世界を目指すトップアスリートが競技を安心して続けられる環境を、雇用者とアスリートがWin-Winの関係になれる形でつくることを目指すものです。

 そしてANAグループは、JOCオフィシャルサポーター、「東京2020オリンピック・パラリンピック」オフィシャルパートナーの企業グループで、「努力と挑戦」を行動指針に掲げており、世界に挑戦する日本のアスリートを支援する「アスナビ」の趣旨に賛同することから、こうしたアスリートの社員採用や、競技活動のサポートを行っているといいます。

「飛行機の話」をしたら長くなる山下選手

 ANAグループは、2014年から「アスナビ」を通じたアスリートの採用を実施。これにより、18名のアスリートがANAグループの一員になっているそうです。小池選手と山下選手の場合、こうした大会のスケジュールなどによって変化するものの、基本的に週に3回、出社して仕事をしているとのこと。

 ちなみに「飛行機のどんなところが好きか?」という記者の質問に対し、北海道出身の小池選手は「“島”の外へ連れて行ってくれる、ワクワクする乗りもの」、山下選手は「海を越え山を越え、どこでも行ける特別な乗りもの」と答えてくれました。

 ただ、山下選手は飛行機が特に好きな様子で、記者から「どの機種が好きか?」と聞かれると、隣の小池選手から「話が長くなるぞ(笑)」との声が。山下選手は、出身の福島でもよく飛んでいた、エンジン部分にイルカのイラストが描かれたB737-500型機が好きだそうです。

【写真】小池選手が見せてくれた「金メダル」の図柄

200m「金」など、アジア大会で好成績のANA社員2名が帰国 「飛行機の良さ」語る

第18回アジア競技大会で獲得した金メダルと銅メダルを手にする小池選手(2018年8月31日、恵 知仁撮影)。