JR大阪環状線・桜島線(JRゆめ咲線)からオレンジ色の201系電車が引退するのを前に、JR西日本が報道陣に車両を公開。同線の輸送を今後担う323系電車と並んで展示しました。
2019年5月31日(金)、JR西日本の吹田総合車両所森ノ宮支所(大阪市城東区)で、同支所に所属する201系電車の報道陣向け車両公開が行われました。
323系電車(右)の導入に伴い大阪環状線から引退する201系電車(左)(2019年5月31日、伊原 薫撮影)。
JR西日本は2016年12月から、「大阪環状線改造プロジェクト」の一環として、大阪環状線・桜島線(JRゆめ咲線)専用に設計した新型車両の323系電車を投入しており、これに伴って201系が順次引退しています。323系の製造は順調に進み、2019年5月までに、予定の8両編成全22本(計176両)がデビュー。これにあわせて同年6月7日(金)をもって、大阪環状線・桜島線(JRゆめ咲線)を走る201系が引退することになりました。今回の車両公開は、これを受けて行われたものです。
201系は、国鉄時代の1979(昭和54)年に試作車が誕生しました。“国鉄通勤型電車の決定版”といわれた103系電車に代わる車両として設計され、国鉄では初めて「サイリスタチョッパ制御方式」を採用。この制御方式は、モーターに流す電力を小刻みにオン・オフする制御方式で、回生ブレーキなどを組み合わせることで省エネに寄与しています。
メンテ担当「引退は少し寂しい」量産車はまず、首都圏の中央線や総武緩行線などに導入された後、1981(昭和56)年度から関西地区の東海道・山陽本線にも投入。同線にいた103系と同様、スカイブルー一色の装いで、普通列車として7両編成で使われました。
201系(左)と323系(2019年5月31日、伊原 薫撮影)。
2005(平成17)年から同線に321系電車が導入されると、押し出される形で201系は大阪環状線と関西本線(大和路線)に転属。リニューアル工事も施行され、側面窓や車内の印象は大きく変わりました。一方で、客室の荷棚は「網」のままとされるなど、昔ながらの雰囲気も色濃く残しています。
そして、323系の増備により、201系は大阪環状線からも徐々に引退。5月31日(金)現在、森ノ宮支所には3本の201系が残っていますが、このうちラッピングが施された2本は同日に引退し、最後に残ったオレンジ色の1本も、6月7日(金)をもって引退します。
201系の運転台。ブレーキハンドルは昔ながらの木製だ(2019年5月31日、伊原 薫撮影)。
いかにも昔の通勤電車といった雰囲気の、201系の客室(2019年5月31日、伊原 薫撮影)。
201系の中間車。昔ながらの菱形のパンタグラフを装備する(2019年5月31日、伊原 薫撮影)。
森ノ宮支所でメンテナンスを担当している安福健太さん(所属は当時)は、「大阪環状線はカーブが多く、他路線よりも台車の回転部分などのメンテナンスに苦労しました。また、空気式のブレーキやドア開閉装置を使用しているため、『プシューッ』という独特の音が特徴でした。
大阪環状線からオレンジ色の201系は姿を消しますが、その色は323系の帯に受け継がれています。また、201系は関西本線やおおさか東線に残り、もうしばらくはその姿を見ることができる予定です。

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