那覇空港の国内線用「ANAラウンジ」がリニューアル。専用保安検査場を通ると、面積が従来の2.5倍に広がったフロアが登場します。
ANA(全日空)が2019年8月30日(金)、リニューアルした那覇空港内「ANAラウンジ(ANA LOUNGE)」を9月3日(火)のオープンに先駆け、報道陣に公開しました。
リニューアルしたANAラウンジ(2019年8月30日、乗りものニュース編集部撮影)。
ANAマイレージクラブの最上級会員などが使える「ANAスイートラウンジ(ANA SUITE LOUNGE)」(2月オープン)に続き、プレミアムクラス利用者なども入場できる「ANAラウンジ」のオープンです。
建築家の隈 研吾さんが監修

オープン後は入口に「ANA LOUNGE」の文字が入る(2019年8月30日、乗りものニュース編集部撮影)。
ANAは、2017年から2019年にかけて那覇、新千歳、伊丹、福岡の各空港国内線ラウンジを順次リニューアルオープンしています。これらの新ラウンジを監修するのは、建築家の隈 研吾さんです。新国立競技場(東京都新宿区)や高輪ゲートウェイ駅(同・品川区)の設計を担当しているほか、ANA国際線機材ボーイング777-300ER型機の機内新プロダクト監修も行っています。
大テーブルに沖縄の工芸品

沖縄の工芸品が置かれた大テーブル(2019年8月30日、乗りものニュース編集部撮影)。
リニューアルした「ANAラウンジ」は、「ANAスイートラウンジ」に隣接。これらのラウンジ利用者は、いずれも同じ専用保安検査場を通ったのち、エントランスでそれぞれの方向に分かれます。
新「ANAラウンジ」の面積は、従来の2.5倍に拡大。

ソファータイプの座席(2019年8月30日、乗りものニュース編集部撮影)。
席数も従来の倍となる約180席が設置されています。座席は、家族や複数人でも使用しやすい対面タイプや、ラウンジに長めに滞在する人向けという深めのソファータイプなど4種類を用意。全席に電源コンセントとUSBポートも備えます。
沖縄の空港ならではの工夫も!ANAの担当者によると那覇空港は観光需要が高く、ラウンジに長めに滞在する人やファミリー層が、他の空港より多く見込まれるのこと。そのため座席は、ビジネスでの利用者が多い伊丹や福岡などのラウンジより、ソファータイプの比率を上げていると話します。

ソファーにも2種類が用意されている(2019年8月30日、乗りものニュース編集部撮影)。
お菓子やアルコール類に「沖縄感」
ラウンジで提供されるドリンクも沖縄らしさを備えます。

手前にオリオンビール、奥のつぼは泡盛(2019年8月30日、乗りものニュース編集部撮影)。
新千歳空港から始まった隈 研吾さん監修のANA国内線ラウンジリニューアルは、この那覇の「ANAラウンジ」をもって区切りとなるとのこと。一連のリニューアルでは「一期一会」がデザインコンセプトとされてきました。ANAはこのコンセプトの意図として「積み重ねた時間ときらめきの瞬間が融合する、ANAならではのおもてなし空間をつくり上げたい」としています。
※一部内容を修正しました(8月31日14時50分)。