2019年12月15日(日)をもって運航休止です。
宇野行きフェリーも発着する高松港の2番乗り場(画像:写真AC)。
四国フェリーの子会社である四国急行フェリーは2019年11月11日(月)、岡山県の宇野港と香川県の高松港を結ぶフェリー航路について、12月16日(月)に運航を休止すると発表しました。これにより、「宇高航路」と呼ばれ109年にわたり運航されてきた宇野~高松航路が、その歴史にいったん幕を閉じることになります。
宇高航路は1910(明治43)年、現在のJR宇野線の開通にともない国により開設され、1988(昭和63)年の瀬戸大橋開通まで、鉄道連絡船としての役割を担いました。その間、並行する民間航路のひとつとして1956(昭和31)年に開設されたのが、現在の四国急行フェリーの航路です。
瀬戸大橋開通後も宇高航路は複数の会社で運航されていましたが、四国急行フェリーを除き2012(平成24)年までにすべて撤退。最後まで残った四国急行フェリーも減便を重ね、2017年からは1日5便で運航してきました。
四国急行フェリーは運航休止の要因について、「瀬戸大橋通行料金のETC割引制度が大幅に拡充されたことによるもの」としています。輸送量の激減による売上の減少に歯止めがかからず、航路の維持が困難な状況だということです。