異形すぎて不採用 ドイツ偵察機「BV141」 要望どおり作ってなぜそうなった?

 ドイツ航空省が採用したのは、なんと要求を無視して、双発で製作されたフォッケウルフ社のFw189でした。Fw189はBV141と比べて最高速度も巡航速度も、航続距離も、さらには実用上昇限度まで、これらすべての面で劣っていたにもかかわらずです。

 要求仕様書に沿っていなかったFw189が採用された理由、それは、やはりBV141の奇抜さが航空省の役人や空軍の軍人には理解できなかったものと考えられます。いくら性能的に優れていても、運用側からすると安心して使えるか否かはとても重要です。また形状が奇抜だったことで、耐久性や整備性に疑問符が付けられたと思われます。

奇抜なスタイルは困惑のもと

 とはいえ、BV141も欠点がないわけではありませんでした。搭載するBMW801空冷星形エンジンが頻繁にオーバーヒートを起こし、また油圧系統に問題を抱えていました。そのため、一応、試作機の追加製作が認められたものの、合計で20機強が生産されただけで終了しました。

 一方、Fw189については、双発は単発よりトラブルや被弾に強く、無難な機体形状は汎用性に優れると判断されて、連絡、偵察、軽攻撃、レーダーを搭載した夜間戦闘機としても用いられました。総生産数は864機を数えましたが、やはり無難な方が汎用性は高かったようです。

異形すぎて不採用 ドイツ偵察機「BV141」 要望どおり作ってなぜそうなった?

BV141偵察機の機首部分。操縦席下方もガラス張りなのがわかる(画像:ドイツ連邦公文書館)。

 BV141の後も、リヒャルト・フォークト技師は様々な非対称機を設計してはドイツ空軍に対して提案しています。しかし、どれも初飛行にこぎつけることはありませんでした。やはり使用する側からしたら、見た目が安心できる、違和感なく操縦できるというのも、重要といえるでしょう。

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2019年12月9日の社会記事

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