試験は最終列車後に行われます。
JR九州のBEC819系電車「DENCHA」(2017年9月、恵 知仁撮影)。
JR九州は2019年12月20日(金)、福岡県内を走る香椎線で、自動列車運転装置の走行試験を行うと発表しました。
車両はBEC819系蓄電池電車「DENCHA(デンチャ)」1編成(2両)を使用。12月下旬から2020年2月中旬までのうち25日程度、最終列車の運行後に、香椎線の西戸崎~香椎間で、加減速や惰行、定点停止といった制御機能や運転時分、乗り心地などを確認します。試験は、運転士が乗務した状態で行われます。
JR九州は、将来にわたる労働人口減少のなかで必要な人材を確保するために、作業の自動化や機械化を推進しています。列車の自動運転については、2017年4月、社内に研究プロジェクトチームを発足。既存技術の「ATS-DK」をベースとした自動列車運転装置の開発を進めています。
JR九州によると、安全性については、鉄道総合技術研究所や、有識者らで構成する第三者委員会による評価がそれぞれ行われているところですが、同社としては安全性については概ね問題性がないことを確認しているとのこと。
今後の目標として、2020年中に同区間で、運転士が乗務した状態で営業列車における実証運転を目指しており、さらに将来的には、運転士以外の係員が乗務する自動運転の実現を目指しています。

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