初心者マークをつけたクルマに対しては、側方に幅寄せをしたり、前方に無理やり割り込んだりしてはならないとされています。マークの掲出期間は基本的に免許取得から1年ですが、それ以降もマークをつけていた場合は、どうなるのでしょうか。

「初心運転者」じゃなくても初心者マーク、つけていい?

 道路交通法では、いわゆる初心者マークをつけたクルマに対し、危険防止のためやむを得ない場合を除き、側方に幅寄せをしたり、前方に無理やり割り込んだりしてはならないと定められています。運転経験の浅い「初心運転者」を保護するためです。

 では、初心運転者に該当する期間を過ぎても、初心者マークをつけていたほうが、周りから優しくしてもらえるのでしょうか。

道交法「初心者マークに優しくする義務」あり では「マークつけ...の画像はこちら >>

初心者マークをつけたクルマ。若葉マークとも呼ばれる(画像:写真AC)。

 結論から言えば、「あ、初心者だ」と気を配ってくれるかもしれませんが、法律はそのようにはなっていません。初心者マークをつけるのは、ドライバーが普通免許あるいは準中型免許の「取得から通算して1年に達しない場合」に義務とされており、それを過ぎれば、マークをつけていてもドライバーは初心運転者に該当しません。

 ちなみに、「初心者期間を過ぎたのちにマークをつけること」自体に、法的な規制や罰則はありません。もちろん、初心運転者期間にマークをつけないでクルマを運転した場合は違反ですが、準中型免許の人が普通車を運転する場合は、取得から1年未満であってもマークをつける義務はありません。

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