「レインボーギャング」と呼ばれる空母甲板作業員 なぜ? 中国もまねた合理的スタイル

多数の艦載機が行き交う空母の上で、効率よく航空機をさばく無数の甲板作業員。彼らは色とりどりの出で立ちですが、なぜそんなに複数の色がひしめきあっているのでしょう。あえて目立つ格好をするのには意味がありました。

空母は狭くて危険がいっぱい

 航空母艦、いわゆる空母の飛行甲板は、数百人もの派手な色合いの衣服に身をつつんだ「レインボーギャング」が仕切っています。といっても、彼らは甲板の上を占拠している不届き者ではありません。むしろ彼らがいないと効率的な艦載機の運用は難しくなります。

 そもそも空母は、固定翼機の運用が可能とはいえ、陸上の航空基地と比べると非常に小さく、航空機の取り回しには制限が付きまといます。そこで甲板作業員は手際よく動くことが求められます。

「レインボーギャング」と呼ばれる空母甲板作業員 なぜ? 中国もまねた合理的スタイル

アメリカ海軍の空母甲板で、前方を指して射出の合図を出すカタパルトオフィサー(右)と、カタパルトステーションに座って操作盤を操るデッキエッジオペレーター(左)(画像:アメリカ海軍)。

 ただし、彼らが作業を行う飛行甲板は、航空機が行き交い、小さなミスが負傷や死亡事故につながる危険な場所です。そこで航空機や離れた場所からでも視認することができるよう、事故防止の観点から彼らはそのような目立つ格好をしているのです。

 しかし、事故防止のためだけにそのような格好をしているわけではありません。もうひとつの理由は、ひと目で乗員の役割を判別するためです。

 空母の飛行甲板では常時200人から500人もの甲板作業員が同時進行で作業を行っています。そのため甲板で何のチームがどのような作業を実施しているのかを、周囲のみならず遠く離れた艦橋や航空管制所からでも判別できた方が、作業を効率よく進められます。このように様々な意味合いから、甲板作業員はあえてそのような格好をしています。


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2020年1月20日の社会記事

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