JALは「首里城再建応援」特別デザインを施したエアバスA350-900型機を、報道陣に披露しました。同社にとっての新鋭機で、2020年2月から羽田~那覇線でデビューとなるこの機体に首里城再建への思いを託します。
JAL(日本航空)が2020年2月1日(土)より、「首里城再建応援」特別デザインを施したエアバスA350-900型機を、羽田~那覇線に導入しました。この機体(機番:JA05XJ)の外観が1月31日(金)、羽田空港内のJAL格納庫で報道陣に披露されました。
JAL「首里城再建応援」特別デザインのエアバスA350-900型機(2020年1月31日、乗りものニュース編集部撮影)。
沖縄県那覇市にある、琉球王朝時代の政治や文化の中心地「首里城」は、2000(平成12)年に世界遺産にも指定された、沖縄県のシンボル的な存在です。しかし2019年10月31日未明に発生した火災で正殿、北殿、南殿が全焼してしまいました。現在は再建に向け、関係各所に動きが見られます。
JALグループは首里城再建に向けて支援金寄付などを行っており、グループ会社のひとつ、RAC(琉球エアコミューター)は1月29日(水)からひと足先に、再建の祈りを込めた特別塗装機を2機、導入しました。
冒頭に触れた、首里城再建応援の特別デザインが施された機体は、2019年12月にJALへ納入されたA350-900型機の5号機にあたります。機体左側の最前方(L1)のドアに「OKINAWA(沖縄)、よみがえれ! 首里城」の文字と首里城のイラストが描かれた小さなステッカーが、機体両側面の後方には「JALグループは、首里城再建を応援してまいります」とのメッセージステッカーが貼られました。
JAL「首里城再建応援」A350、どんな飛行機でいつ乗れる?首里城再建応援特別デザイン機を含む、JALのエアバスA350-900型機は、2019年9月に羽田~福岡線で初号機が導入されたばかりの新鋭モデルで、JAL初のエアバス製航空機でもあります。デビュー以降順次、羽田発着の国内幹線への投入が進んでおり、2020年1月時点で羽田~福岡、羽田~新千歳線に就航、2020年2月1日の羽田~那覇線が3路線目の導入です。
また今回の首里城再建応援特別デザイン機は、横2-2-2列のファーストクラスが12席、2-4-2列のクラスJが94席、3-3-3列の普通席が263席の、計369席を配したものです。

前方左側のドアわきに、首里城をモチーフとしたデザインのイラストが入るステッカー(2020年1月31日、乗りものニュース編集部撮影)。
なおJALの羽田~那覇線で、A350-900型機が導入される便は以下の予定です(予告なく変更の可能性あり)。
・JL901便:羽田6時20分発、那覇9時10分着。
・JL902便:那覇10時10分発、羽田12時20分着。
ちなみに、JALのA350-900型機の導入1号機から3号機までは、機体後部に「AIRBUS A350」と大きく描かれた特別デザイン機で、4号機はアイドルグループ「嵐」を機体に描いた特別塗装機「20th ARASHI THANKS JET」です。5号機が「首里城再建応援」デザイン機となることで、一時的にJALのA350-900型機は全機、特別デザイン機での運航となりました。
JALは「長年沖縄に携わってきた航空会社として、これからも現地の皆さまに寄り添い、首里城再建に向けた支援、沖縄県の観光振興に取り組んでまいります」としています。