テレビドラマ『半沢直樹』で、架空の空港「伊勢志摩空港」に扮した茨城空港。実はこれ以外にも『ガキ使』などでロケに使われるなど、撮影の舞台になることが多いそうです。
2020年8月16日(日)にTBS系列で放映されたテレビドラマ『半沢直樹』で、三重県にあるという架空の空港「伊勢志摩空港」が登場。Twitterでも「伊勢志摩空港」がトレンド入りするなど、ネットを中心に大きな話題となりました。
茨城空港(画像:写真AC)。
この「伊勢志摩空港」として撮影が行われたのは、茨城空港です。
茨城空港によると、今回の『半沢直樹』の撮影は、昼間に便と便の合間を縫って、1時間半から2時間程度で実施されたとのこと。垂れ幕などの多くのセット類は撮影のために実際に付け替えられたもので、本来の茨城空港から「伊勢志摩空港」への変身に掛かった準備時間は1時間程度と「非常にスムーズだった」そうです。
そしてこの茨城空港、『半沢直樹』以外にもドラマやバラエティのロケ地として選ばれることが多い所です。どれくらいの頻度で撮影が行われ、そしてなぜ選ばれるのでしょう。
茨城空港での撮影頻度は? 『ガキ使』でも選ばれた理由は?茨城空港によると、2019年度の同空港での撮影実績は13作品とのこと。単純計算で月に1回以上はテレビの舞台となっている計算です。
そして、これまでの実績で最も広く知れ渡っているもののひとつが、日本テレビのバラエティ番組『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』の2011(平成23)年の年末スペシャル『絶対に笑ってはいけない空港24時』でしょう。
茨城県内における撮影相談の統一的窓口となりロケの誘致なども行う「いばらきフィルムコミッション」によると、実はこの『ガキ使』の撮影時期は茨城空港の便数がまだ少なくロケの融通が利いた時期だったとのこと。
なお、撮影後も、劇中に出てくる架空の航空会社「ガースー黒光りエアラインシステム」の垂れ幕などが飾られていた時期もあったようです。
先出の2社の担当者によると茨城空港が選ばれる理由は「製作会社が多い東京都心からのアクセスが良く、便数も比較的落ち着いているためではないか」と話します。「いばらきフィルムコミッション」の担当者は、それに加え、ターミナルビルの規模が比較的コンパクトであることも、ロケがしやすい要因として考えられるのではないかとしています。