陸っぱりタチウオ釣りの人気エリアの1つ横須賀では、例年夏前から秋が盛期。だが、今年は3月に入り同魚の釣果がちらほらと聞こえてきた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・永井航)
浦賀の陸軍桟橋でテンヤタチウオ
当日は22時頃から、浦賀の陸軍桟橋で釣行を行うことにした。先行者のバケツからはタチウオの尻尾が飛び出し、我々がタックルを準備している時にもヒットがあったようでこちらの期待もあがる。今回はテンヤ釣りでタチウオを狙う。

当日のエサ&アクション
エサはキビナゴだ。キビナゴは釣具屋やスーパーの鮮魚コーナーなどで比較的簡単に入手できるが、時間があれば、塩でシメるとエサ持ちが良くなるため、より扱いやすいだろう。釣りエサとしてキビナゴを塩でシメてある商品もあるが、個人的には自分で更に塩でシメるのをオススメしたい。
アクションはストップ&ゴー、スローテンポでのシャクリとフォール、ただ巻きなど。他にも有効なアクションがあるのかもしれないが、私の経験上では上記のアクションで充分だと思う。
早掛けを狙う
それぞれ準備を終えるとタナの探りを分担して行い魚を探す。仲間2人と雑談をしながら釣りをするのも楽しいものだ。
この3人が集まると1人はしっかり釣れるが、他の2人は貧果かボウズに終わるというジンクスがある。なので私以外の2人も軽口を叩き、雑談メインな感じを匂わせながらも、内心では先に釣果を出し、苦戦する2人に笑顔を送りながら高みの見物を決め込むつもりで満々だろう。
友人に本命F3級タチウオ登場
しばらくやっていると表層を探っていた友人にアタリが出たようで、全員でそのタナを探る。近くにいた他の釣り人にもヒットがあったようでタチウオを釣り上げている。群れが回って来たようで俄然やる気が出る。
そんな中、表層を探りやすくするためにいち早くテンヤを軽くした友人にタチウオがヒット。「ナイス~!」とは言いながらも内心ではバレろバレろと連呼。しかしそんな邪心は伝わらず、F3(指幅3本)級のタチウオを無事キャッチ。
潮目を狙って追釣り
ドヤ顔でこちらを見てくる友人を横目に、まだ回遊があるのではないかという一抹の期待に賭け丁寧に探るも不発。潮止まりが近づいたのもあり、みんなで一緒に小休憩を挟む。4月から赴任地の関係で、今までのようには彼らと会えなくなるのもあり話に花が咲く。

しばらく話し込んだが潮が動き出し、くっきりとした潮目が寄ってきたので釣りを再開。再開直後に先ほどの友人があっという間に同クラスのタチウオをキャッチ。タチウオは外灯の影響もあるのか、足元から20メートル程沖合の狭い範囲にいるようだ。タチウオ釣りでは足元でヒットが連発することも珍しくないため、最後まで油断せずきっちりと探ると良いだろう。
ドラゴン級がヒット!?
私とまだ釣れていない友人の2人で手前を探るが、アタリはあれどなかなかヒットまで持ち込めない。タイムアップが近づいた頃、足元から10メートル程の近距離でフォールをいれてみると、再びのアタリ。ワンテンポ置いてから合わせると念願のヒット!
タチウオの下に逃げ込むような引きだが、とても重い。
まさかの47cmヒラメ浮上!
途中の引き込みをかわし、水面に浮かんできた魚体を確認すると、ドラゴンタチウオではなくヒラメだ!友人に手伝ってもらい無事ランディング。50cmはないが身に厚さのある美味しそうなヒラメだ。家で計測を行うと47cmだった。

最終釣果と今後の展望
ちょうどタイムアップになったため、ここで釣りを終了とした。ジンクス脱却という程ではないが、個人的には逆転勝ちの有終の美と言えるだろう。友人は1人がボウズだったがもう1人は2匹のタチウオを釣り上げた。
情報通りにタチウオを確認できた。夕マヅメから釣りをすれば今回以上の釣果も充分期待できるだろう。タチウオテンヤでのヒラメのヒットは私は初めてだったため少々驚いたが、足元近くのシャローエリアだったことも影響しているのだろう。今後の調査次第だが、ヒラメをタチウオテンヤの流用でルアーより効率的に狙える可能性があるかもしれないため、いずれ試してみたいと思う。
<永井航/TSURINEWS・WEBライター>
▼この釣り船について陸軍桟橋