漁港や防波堤など、身近なフィールドで青物をルアーで狙う釣りである、ライトショアジギング。せっかく意気込んで出かけたのに撃沈・・・なんて経験をした人も居るはず。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・古川竜也)
ショアジギングの大まかな種類
ショアジギングにはルアーのウェイトの違いによって、主に3種類がある。
ショアジギング
主に60gより重いメタルジグを使用する。タックルも丈夫なロッドと大型のリールを使うため、総重量が重くなり初心者には向かない。潮の流れが速い場所や水深が深い場所でもボトムまでジグを沈めることができるため、磯場では主にショアジギングが多い。狙うターゲットも大きく、ブリやヒラマサ、サワラ、カツオ、シイラ、マダイなどである。
ライトショアジギング
ショアジギングの中でも、一番人気ともいえるライトショアジギング。主に30gから60gまでのメタルジグを使用し、防波堤や漁港からターゲットを狙う。
スーパーライトショアジギング
スーパーライトショアジギング(SLJ)は、名前の通りかなり軽量なメタルジグを使用する。主に30g未満を使用し、小規模な漁港や堤防から行う。バスロッドやエギングロッドも流用可能なため、スーパーライトショアジギングも近年注目を浴びている。
主なターゲットはアジやサバ、ツバス(ブリの若魚)などである。今回はこの中でも最もスタンダードなライトショアジギングをピックアップしてみた。
魅力とターゲット
ライトショアジギングの魅力といえば、ショアジギングは専用タックルが必要であるのに対し、ライトショアジギングはシーバスロッドやエギングロッドなどでもできる手軽さが魅力だろう。また手軽にできるのにも関わらず、時にはブリやヒラマサクラスもヒットすることがあるのも魅力だ。
主なターゲットは、ハマチやワラサ(ブリの若魚)、サゴシ(サワラの若魚)、ヒラゴ(ヒラマサの若魚)などである。また時には根魚やフラットフィッシュなどが釣れることもあり、ターゲットは多種多様だ。

サカナが釣れない4つの理由
多彩なターゲットが釣れるライトショアジギングとはいえ、毎回様々な魚が釣れるなんてことは、自然相手の釣りではあり得ない。ライトショアジギングで魚が釣れない時の一番の理由は、ルアーが合っていないからというもの。そこまでは誰でも考えつくと思うので、それ以外の理由について紹介しよう。
1、ルアーを動かしすぎ
ライトショアジギングでは、メタルジグをシャクることで魚にアピールして口を使わせる。そのため、シャクればシャクくるほど釣れると思っている人が多い。しかしこれは間違いで、状況に応じてシャクる度合いを調節しなければならない。
例えば活性が高い時は、通称ジャカジャカ巻きと呼ばれるような高速にシャクる方が釣果に結びつきやすいが、反対に活性が低い時には、ボトム付近をゆっくりとワンピッチジャークで探る必要がある。ベイトのレンジや時間帯などでシャクり方をかえていくことがライトショアジギングで釣るためのキーポイントになるだろう。
2、タックルバランスが悪い
ライトショアジギングは、専用ロッドが好ましいが、多くの人はシーバスロッドなど、他のロッドを使用している。シーバスロッドは十分対応可能だが、稀にエギングロッドやバスロッドを使用している人もいる。これらのロッドでは軟らかすぎるため、シャクってもメタルジグがなかなか動かないことが多くなる。加えてレングスも短いため飛距離も劣り、遠方のナブラに対応できない。
また、ラインによっても飛距離は変化する。
よって、ライトショアジギング専用ロッドまたはミディアム以上の硬さのシーバスロッドに4000番前後スピニングリールにPEライン1.5号前後を巻いたタックルが好ましい。
3、場所が悪い
ライトショアジギングで釣れるターゲットは主に青物になる。青物はベイトの有無などによって場所を転々とする神出鬼没な魚で、場所によって釣果が決まると言われるほど場所選びは大事である。そのため、事前に釣れている場所をSNSやブログ、サイトなどで確認してから釣行することで、釣れないリスクを下げることができる。
4、時間帯が悪い
青物はいつでも釣れる可能性はあるものの、圧倒的にマズメ時の釣果が多い。青物はマズメ時に、群れでベイトを岸際で捕食する習性がある。よって日中や夜間では釣れる可能性は極めて低くなるため、朝マズメや夕マズメ、可能であれば朝マズメに釣行することをオススメする。

簡単なルアーカスタム
最後におまけとして、誰でもできる簡単なルアーカスタムについて紹介する。
メタルジグは通常、リアのトレブルフックが付いた状態で売っているものが多いだろう。青物は特に頭を目掛けて捕食してくる魚のため、別売りで釣具屋に売っているアシストフックを購入して取り付けることをおすすめする。

例えリアフックにバイトしたとしても、アシストフックでロックする形で、後から掛かってくれるため、バラシのリスクを下げることができる。
以上、ライトショアジギングで釣れない時の原因を紹介した。
また、最近ルアーマンによるラインやルアーパッケージのゴミのポイ捨てが問題になっている。実際にこのポイ捨てによって、釣り禁止になった釣り場もある。そのため、最低限自分が出したゴミは持ち帰って、末長く楽しく釣りができるよう心がけたい。
<古川竜也/TSURINEWS・WEBライター>