小学3年の息子とちょっと変わったルアー「鉛筆ミノー」と「ピスタチオジグヘッド」を自作してみた。工作が苦手の筆者でもなんとか作ることができた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 青砥一生)
小学生の息子とルアー制作
外出がままならない昨今、小学3年の息子とちょっと変わったオリジナルルアーを作ることにした。参考にしたのは、とある釣り具メーカーのオリジナルルアーコンテスト。
正直なところ、工作は苦手でセンスもない。こういったルアーでさえ、かなり難航してしまった。というのも、子どもが意気込んで作るはずが、学年的に少し早かったようで、大半の工程を私が行うことになった。
鉛筆ミノー
鉛筆で作るミノーの作り方を紹介する。
用意するもの
・短くなった鉛筆
・糸ノコギリ
・2液性接着剤(接着とコーティングに使用)
・針金(太さは24~30番)
・プラ板
・カッター、ニッパー、ラジオペンチ、千枚通し、瞬間接着剤
・装飾用品(ペイント用油性マジック、ウエイトとなる板オモリやガン玉、反射板になるアルミホイルやキッチンテープ、ビーズなど)

作り方
1.鉛筆のテールになる部分を削る。糸ノコギリで全長3.5cmになるようカット。この長さがとても効果的だが、意外と短い。
2.リップを作る。プラ板を台形に切り取る。鉛筆に付けるほうは同じ幅になるようにする。この形状によって、潜り方が変わるので、いくつか種類を作るのもいい。
3.ヒートン(フックやラインの取り付け部分)を作る。千枚通しやキリの軸に針金を巻いて輪を作り、ラジオペンチで締め込む。針金がクロスして二重になるのがポイント。できたら5mmくらいの長さに切る。
4.ヒートンを刺し込む穴を開ける。鉛筆の端側の芯の中心と、削り出し部に、千枚通しで軽く穴を開け、ヒートンを入れやすくする。

5.刺し込む穴に接着剤をつけ、ペンチでネジを回すように刺し込み、輪の付け根まで入れて、しっかり止める。
6.リップをつける。鉛筆に、糸ノコギリでリップを刺し込む切れ目をつける。角度は30~40度くらい。

(2)で作ったリップを刺し込む前、瞬間接着剤を穴に塗り、刺し込んだあとも追加で塗布する。
7.色塗り。
8.2液性の接着剤をボディに塗る。防水性と強度保持のため、2液性の接着剤を全体に塗って乾かす。
9.フックなどをセットスプリットリングは#4番がお勧め。これをフックにつけてから、ヒートンにつければ完成。

ピスタチオジグヘッド
続いてピスタチオの殻で作るジグヘッドを紹介。
用意するもの
・ピスタチオの殻(片方だけで作る方法が一般的らしいが、両方合わせるのもアイデアの一つ)
・ほかは鉛筆ミノーと同じ
作り方
1.ヒートン(アイ)を作る。鉛筆ミノー同様だが、こちらはピスタチオの2.5倍くらいの長さにカット。両サイドにヒートン輪っかを作ってアイにする。殻に沿って両端にアイが出るようにする。この調整がやや難しい。

2.ガン玉をセットする。重さによっては、半分にカットしないと収納できない。入れたら2液性の接着剤で埋める。

3.ペイント、フックを取り付け。接着剤が乾いたらペイントし、2液性の接着剤でコーティング。あとは鉛筆ミノー同様にフックの取り付けでできあがり。

今回、フライ用のマテリアルで羽根を付け、てんとう虫のようにした。
アレンジ編
前述のピスタチオの流れで、ラトル入りを作ってみた。実際効果があるのかは不明だが、振ると音が鳴るだけで、釣れそうな気がしてしまう。

(1)までは同じで、ここでガン玉を入れてから、もう片方の殻を付け、1個のピスタチオの形にする。性質上、すき間が空くので接着剤で埋める。
乾いたのを確認してからペイント、コーティング、フックの流れでできあがり。
<週刊つりニュース関東版 青砥一生/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース関東版』2020年5月29日号に掲載された記事を再編集したものになります。