私の住む静岡・浜松市は日中の最高気温が全国最高峰。今回は、日中を避け深夜に浜松市と湖西市の間にある汽水湖・浜名湖へ出かけ、伝統漁法である『たきや漁』に初挑戦してきました。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・池田光希)

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浜名湖伝統漁の『たきや漁』

たきや漁とは浜名湖独自の伝統漁法です。歴史はなんと100年以上前から行われているそうです。やり方はとても簡単で、深夜に船を出して、流れがある橋の下などで船を固定し、水面を照明で照らしていると、流されてくるクルマエビやワタリガニを見つけることができます。

漁法としては、流れてきたクルマエビやワタリガニを、金具製の網ですくうだけです。まれに、シタビラメやマゴチ、サッパ、ボラの稚魚なども取ることができます。

船は固定されていて揺れもほとんどなく、流されてくるクルマエビや、ワタリガニなどのターゲットも、ほとんど抵抗することなくすくえるので、女性や小学生ぐらいの子供さんでもたくさんつかまえることができるでしょう。

ポイントはジャンケンで決定

8月19日、深夜10時30分に船着場に集合しました。当日は船が3隻出港するようで、各船の代表者がジャンケンをして勝った代表者のいる船から一級ポイント、2番目ならば2級ポイント、3番目ならば3級ポイントというように、ポイント分けをすることになっています。

私の乗る船はジャンケンに全敗してしまったので、3級ポイントへ行くことになってしまいました。このジャンケンで決まるポイントは1級と3級で、取ることのできるターゲットの量が2倍近くかわるようです。こればかりは運次第ですね…。

大型シーバスを多数目視

ポイントに移動中は、ライトアップされた浜名湖の有名観光スポットである弁天島の鳥居やホテルなどを船の上から眺めることができます。ポイントに到着し、船長が準備を進めてくれます。

浜名湖伝統『たきや漁』初挑戦 クルマエビ52匹&ワタリガニ33匹【静岡】
浜名湖の夜景を楽しめる(提供:WEBライター・池田光希)

そんな中、まず驚いたことは船の下を60cmをゆうに超えるシーバスが20~30尾、エサを探して流れに逆らいながら泳いでいるのを肉眼で見つけることができたことです。

船長の話によると、たきや漁をやりにくる人の中には竿を持って来て、取れたクルマエビやサッパ、ボラの稚魚、アジなどを泳がせてシーバス釣りをする人も多いそうです。

私も次回は竿を持ってシーバス釣りをメインに行きたいと思ったほどです。

クルマエビすくいは簡単

漁を始めるとすぐに、クルマエビが流されてくるのを確認できました。私はもっと難しいものかと思っていましたが、なんとも簡単にすくうことができました。ほとんど抵抗することもなく、網の中に吸い寄せられるように取ることができます。

たまに網ですくう直前に飛び跳ねて、取ることのできないターゲットもいますが、それも含めてとても面白いです。一緒に行った家族ともはしゃぎながら、時間を忘れて楽しむことができました。

浜名湖伝統『たきや漁』初挑戦 クルマエビ52匹&ワタリガニ33匹【静岡】
取れたクルマエビ(提供:WEBライター・池田光希)

クルマエビ&ワタリガニが大漁!

最終成果はクルマエビが52匹、ワタリガニが33匹、シタビラメが1匹でした。家に帰ってから数匹のクルマエビとワタリガニは素揚げと塩茹でで食べることにしました。残りは冷凍して後日食べます。取れたばかりの新鮮なクルマエビとワタリガニはとても美味しく、冷凍してあるのを食べるのが待ち遠しく思えます。

浜名湖伝統『たきや漁』初挑戦 クルマエビ52匹&ワタリガニ33匹【静岡】
ワタリガニの塩茹で(提供:WEBライター・池田光希)

初体験の感想

人生で初めてのたきや漁の挑戦となりましたが、私が思っていたよりもはるかに簡単で時間を忘れて夢中になることができました。

インターネットで調べてみると申し込みのページも出てくるので、ぜひ一度体験してみて欲しいです。やみつきになるような楽しさがあります。私も近いうちに、次は竿も持ってシーバスをメインに狙って行きたいと思っています。

<池田光希/TSURINEWS・WEBライター>

▼この釣り場について
浜名湖


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