秋は涼しくなり夜釣りには最高の季節だが、厄介な蚊がまだまだ猛威を奮う。今回は、夜釣りに使える蚊対策の3種の神器、蚊取り線香・虫よけ&殺虫スプレーを紹介したい。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・長谷川靖之)

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夜釣りの天敵「蚊」

梅雨明け以降、猛暑日が続いている。今年は梅雨明けが遅かったものの、梅雨明け以降の暑さは例年に類を見ない過酷な状況になっている。

そこで夜釣りが主体になるのだが、この時期夜釣りで注意しなければならないのは蚊である。直射日光を嫌う蚊は、夜になると釣り人の臭いに引き寄せられるように徘徊しだす。夜釣りでは、この蚊対策を万全にしておかないと釣りに集中できないばかりか、あちこち刺されまくって跡が残ってしまう。

理由は定かではないが、海辺に生息する蚊は、普段我々が生活している自宅周辺のアカイエカやヒトスジシマカよりも大きく、刺されると痒みが続くように感じるので、特に念入りに蚊対策を行っている。

夜釣りの天敵『蚊』対策グッズ 快適な釣りのための3種の神器とは?
夏の夜釣りは魅力いっぱいだが…(提供:WEBライター・長谷川靖之)

蚊対策

私の夜釣りでの蚊対策をいくつか紹介したい。

蚊対策の3種の神器は1)蚊取り線香、2)虫よけスプレー、3)殺虫スプレーである。過去に虫よけ機能を持ったウェアを購入したことがあるが、購入当初は非常に効果があったものの、洗濯を繰り返していくとだんだん効果が弱くなっていくので今ではあまり使わなくなった。

1.蚊取り線香

蚊取り線香は除虫菊と呼ばれる殺虫成分を含んでおり、ある濃度以上で蚊を殺す作用があるが、釣り場では忌避(蚊を寄せ付けない)効果を期待して使う。

蚊取り線香は自分の周りに煙が来るようにしなければ効果を発揮しないので、風上に置くことが重要である。しかし風向きは頻繁にかわることもあるので、私は自分の釣り座を中心に半径3mの半円に沿って1mくらいの感覚で蚊取り線香を並べている。これによって煙の煙幕ができて蚊が近づきにくくなる。

ただし蚊取り線香の弱点は「水」で、雨が降った時には使えない。雨でも蚊は容赦なく襲ってくるのがつらいところだ。

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蚊取り線香は釣り座の周辺に(提供:WEBライター・長谷川靖之)

2.虫よけスプレー

蚊取り線香で防御壁を作るが、万一それを突破して肌に止まった蚊に血を吸わせないためには虫よけスプレーが効果的だ。虫よけスプレーは医薬部外品のものが多く、有効成分はディートと呼ばれる忌避剤である。

夏場はどうしても薄着になりがちで肌の露出部分にしっかりと虫よけスプレーを塗っておけば蚊が止まっても刺されにくくなる効果が期待できる。虫よけ成分は汗によって流れてしまうので、私は2~3時間に1回、スプレーするようにしている。

3.殺虫スプレー

1)、2)で蚊対策はほぼ万全だが、耳元で蚊の羽音が続くときには、時々自分の周りに殺虫スプレーを吹きかける。

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虫よけと殺虫スプレーがあれば完璧(提供:WEBライター・長谷川靖之)

虫対策をしないと…

関西圏の投げ釣りポイントで特に蚊が多いのは家島諸島だ。まだ学生だったころに釣友と飾磨港から出る渡船に乗って、男鹿島に夜釣りに出掛けた。

夕方に地磯に渡って朝まで釣りをする計画で、蚊が多いことは知っていたので私は対策を万全にして出かけたが、釣友は半袖・半パンの軽装。蚊が多いからということで虫避けスプレーだけ全身にふってあげてからそれぞれ別々の場所に降りた。

私は対策していたのでストレスなく釣りができ、大釣りを楽しんだ。一方、朝の迎えの渡船に乗り込んできた釣友の姿を見て唖然とした。

私だけでなく同じ渡船に乗っている釣り人も皆、驚愕の眼差しである。

顔はパンパンに腫れ上がり、手足も至る所に赤い斑点ができている。常連さんからは「家島でその格好は無謀やで」と言われたが、当の本人は夜中に磯の上で2時間ほどぐっすり仮眠していたらしい。この無神経さと鈍感さはある意味羨ましく感じた瞬間であった。

<長谷川靖之/TSURINEWS・WEBライター>

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