アジングのスタンダードは、ジグ単(ジグヘッド単体)だ。しかしジグ単といっても、その釣法は様々である。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
アジングにおけるジグ単のアクション
アジングにおける基本的なリグは、ジグ単(ジグヘッド単体)だ。
しかしジグ単と一言でいっても、そのアクション・誘い方は様々である。それぞれの使用方法を知っておくと、あらゆる場面に対応することができる。今回はジグ単のアクション方法を5つ紹介しよう。
1.レンジキープ釣法
現在、ほとんどのアジは、プランクトンパターンだと言われる。プランクトンを食べているアジを、どうやって釣るか。それは、「ワームをプランクトンに見せる」、この一手だ。
プランクトンに似せる
では、具体的にどうするか。簡単なことで、ワームを投げて、なるべく水中で動かさないこと。特定のレンジに定位させ、じわーっとアジにワームを見せてやることで、それをプランクトンの塊だと思ったアジが口を使ってくる。これが「レンジキープ釣法」である。

カウントダウンは必須
レンジキープはカウントダウンと共に行う。頭の中で数字をカウントして、5カウントのレンジ、10カウント、15カウントと刻み、それぞれのレンジでワームの止めを試す。アジがいればどこかのレンジで飛びついてくるので、アタったレンジを重点的に釣ろう。
2.リフト&フォール
「目の前にあるものが、一旦上にいって、また落ちてくる動きに弱い」というアジの習性がある。これを利用するのが、「リフト&フォール」という釣り方だ。ベイトフィッシュを食べているアジや、本能的な習性を利用した、リアクションバイトを誘発する。
これもリグの操作は簡単で、カウントダウンして任意のレンジにリグを落としてから、少し早めのハンドル操作で上方へ巻き上げ、ピタッと止めてまた下へ落とす。この繰り返しである。リフトさせる動きに関しては、竿先でちょんちょんと動かしてやってもいい。
3.リトリーブ
アジはあまりリトリーブで食う魚ではない。ただし、外洋性の高い、ベイトフィッシュを食べているようなアジは、リトリーブに反応が良かったりする。潮通しのいいポイントでレンジキープしてもリフト&フォールしてもアタリがない状況では、リトリーブを試してみるのも手だ。
リトリーブは基本的にスローに巻く。ただしノーマルリトリーブが効いたり、早めのリトリーブが効くこともあるので、リトリーブにアタる状況では巻き速度を変化させて応を探ろう。
4.ボトムステイ
たまにボトムのステイでしか食わないアジがいる。おそらく、これは海底の多毛類でも食べているパターンなのだろう。では、リグもそれをイミテートすればいいわけだ。

アクション
底を取れるだけの重さがあるジグヘッドに、長めのワームをつけて、あまりロッド操作はせず、海流でゆらゆら揺らすのが基本だ。
軽めのジグヘッドを使おう
注意したいのは、重すぎるジグヘッドは避けること。根掛かりの原因となるし、また、海底での「ナチュラルなふわふわ感」を演出するには、なるべく軽めのジグヘッドで底を取るのがベストである。
5.ダートアクション
アジの気配はあるが、どうしても食ってこないときには、上の4つの方法でリグを通した後で、ダートアクションを試してみるのもいい。
少し重めのジグヘッドに、ピンテールのワームをつけて、竿をシャクるイメージで強めのアクションを入れてみると、リアクションバイトしてくる個体がいる。

筆者のイメージでは、潮止まりのアジングでもダートアクションは有効な感触がある。潮がなくなった海底で、わずかに残ったプランクトンでも探しているアジの目の前に、ダートアクションを放り込み、リアクション的に口を使わせるイメージだ。ただしこれをボトムでやるとどうしても根魚のバイトが増えてしまうのは仕方ない…。
場がスレるので基本は「禁じ手」だが、どうしても食わないときには試してみると良い。
状況に応じた誘い方でアジを釣ろう
アジングはその他ライトゲームに比べると少し難しいイメージがあるかもしれないが、誘いの手をいくつも持っていれば、渋い状況でもなんとか結果が出せる。そのときのアジの気分を見抜いて、うまく攻略してみよう。
<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>
The post 今さら聞けないアジングのキホン:『ジグ単』リグの5つのアクション first appeared on TSURINEWS.