例年9月20日に解禁される奥日光・中禅寺湖でのワカサギ釣り。行楽シーズンの秋は、紅葉を眺めながらの「癒し系釣行」なんていかがでしょうか。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・尾崎大祐)
中禅寺湖のワカサギ釣り概要
中禅寺湖のワカサギ釣りは例年9月20日に解禁し、翌月末の10月31日までがシーズンという短期決戦の釣り物。
奥日光は日本有数の「紅葉のメッカ」ということもあり、とにかく湖面からの景色がすばらしいです。もちろん釣果も恵まれる事が多く、トップが500オーバーという日が続く年もあります。
ワカサギ釣りエリアは東側の狭い範囲で指定されますが、広大な湖なのでそれほど窮屈感は感じません。しかし、ボート屋さんもそれほど多いわけではないので週末は早めの予約が必須。平日でも油断していると予約が取れない事もあります。
また、釣り竿の本数等、釣りに関してのルールやマナーが細かく設定されているので事前に確認が必要。中禅寺湖そのものがとても格式高い釣り場という事もありルール違反は厳禁です。ルールを守って気持ちよくワカサギ釣りを楽しみましょう。
日本百名山のひとつの男体山。釣行日がこんな日にあたったら最高です。(写真は2016年)

中禅寺湖は標高が高いので、下の写真のような雲が掛かった日にあたる事が結構多いです。

2018年までは釣り開始時間は朝7時だったのですが、2019年から8時に変更されました。

ボートに乗り込んで桟橋につかまり、8時を告げる合図を待ちます。(2019年)

ワカサギの釣り方
ボートやドーム船でワカサギ釣りを経験された方であれば、特に難しい事はありません。むしろ、誘わずとも向こうアワセで勝手に釣れるので、少し慣れた方がついていれば初心者でも十分楽しめるかと思います。
しかしながら、少なからず注意点やコツ等がありますので、紹介しようと思います。
タックルと仕掛け
竿は2本までなので、電動、手巻き等、使い慣れたものを持ち込むのがベター。ちなみにエサや仕掛けの販売はありますが、道具のレンタルはないので必ず準備が必要です。
「中禅寺スペシャル」仕掛け
オススメ仕掛けは遊漁券売り場で売られている袖針仕様の「中禅寺スペシャル」。ただ、8本バリで全長1.1mとやや長めなので、慣れない方であればドーム船用の全長60cm位のものを持ち込むと良いかもしれません。
基本向こうアワセで少し追い食いをさせて狙います。しかし、群が回ってきたら2本の竿を交互に捌き、自動的に追い食いを待つハメになるので、掛かったら外れにくいとされる「袖針タイプ」のものが良いです。
狐針もあると安心
しかし、陽が昇って食いが落ちてきた際は、針掛かりが比較的良いとされる狐針仕様にて、アワセを入れて1匹ずつ釣る方法が有利になる場合もあるので、こちらも準備しておくと良いかもしれません。
エサはサシか赤虫
エサは同じく日釣券売り場でサシが売られています。基本、エサはサシで十分なのですが、念には念を入れたい場合は赤虫等を持ち込むと良いかもしれません。筆者は赤虫を念のため持ち込むようにしていまが、中禅寺湖にて今まで重宝した事は一度もありません。

リール
リールは水深カウンターがついているとベターです。かなり年代物ですが、電源いらずのカウンター付きワカサギ用リールが私のお気に入り。

小道具類
ザル、バケツ、ジップロック、専用針外し等。色々と小道具があると便利です。

ポイント選びについて
ワカサギ釣りのポイントは、ボート屋さんに聞いてみるのが最善。「昨日はあそこで釣れたよ」「あまり深い所まで行かない方が良いよ」等、色々教えてくれると思います。
釣れる所には必ずボートがかたまるので、その近くへ行ってみるのもアリです。更に釣果を追及するには、魚探を持って行くとベター。昨日まで釣れた場所がダメな場合などに重宝する場面もあるでしょう。
曳舟はやっていないので、ポイントまでは頑張って漕いでください。自信がなければボートは2人乗りなので、漕げる同伴者を誘うと良いでしょう。
朝イチが期待大
協定にて朝8時~夕方16時までが中禅寺湖にてワカサギ釣りができる時間帯。やはり期待が持てる時間帯は、朝イチの1時間くらい。朝一以外に夕方にもチャンスタイムがあるようですが、私はいつもお昼頃に上がってしまうので、ボート屋さんから伺った話の紹介という事で。
結論からいいますと、中禅寺湖でワカサギ釣りをする場合、遅い到着は絶対に避けたい所。私の場合、朝イチの1時間でその日の全釣果の半分以上を釣ってしまった、ということが大半です。
朝イチの反応。底から2m位までビッシリ!

1時間経過しての反応。群がまわってきても底から50cm前後、といったところでしょうか。

2020シーズンの予想
2019年、2018年ともに解禁当初は水温高く、群が固まらない状況だったようです。しかし、シーズン後半にかけて水温が下がり釣果が上向き、終盤にはトップ400~500匹といった日が続くパターンでした。
今年についてはもちろん解禁してみないとわからないのですが、昨年と同様に猛暑続きの夏であった事から、似たような状況が続く可能性が高いと考えています。
2019年シーズンを振り返る
昨年2019シーズンの釣行を簡単に紹介します。10月24日、7時到着を目指して中禅寺湖へと向かいました。越後屋さんで日釣券を購入し、コタン(ボート屋さん)へ。
ポイントはあまり中央部まで行かず、水深5m前後の場所が良いらしいとの事。水温も安定してきたので好釣果も期待できそう。ただし、午後から雨が降りそうなので「午前中勝負」との追加アドバイスも。
ロケット花火の合図とともに魚探を見ながら水深5m付近まで漕ぎ進めると、モニターには底から2m位まで反応がびっしり。2本竿での「てんやわんや」が始まりました。
紅葉鑑賞もオツ
開始から1時間程経過すると予定通りアタリが落ち着いてきました。数を稼ぐのであれば、仕掛けを狐針仕様に変えるべきかもしれませんが、この日は「のんびり釣行」と決めていたので仕掛けはそのまま。
お茶とおやつを目の前に広げ、置き竿にてポツポツ数を重ねる事にしました。実は10月後半という釣行日を選んだのには訳がありまして、もちろん水温が下がって群がかたまるであろう時期、という理由もあるのですが、一番の理由は奥日光の紅葉。湖面から眺める紅葉は最高の贅沢だと思います。
トータル131匹の釣果
8時過ぎから釣り始めてポツポツ雨が降り出した12時ちょい過ぎまで。シシャモサイズも多く含むトータル131匹というまずまずの結果で締めくくる事ができました。

群がまわってくれば鯉のぼり連発!

シシャモサイズが3割位混じりました。この日のトップは夕方まで粘った常連さんで約400とのことでした。
渋滞に注意
実は私が午前中で釣行を切り上げる理由は、午前中で十分満足してしまう以外にも、帰りのいろは坂や日光宇都宮道路等の渋滞があります。紅葉シーズンの奥日光の交通事情を甘く見てはいけません。
とはいえ、せっかくの中禅寺湖ワカサギ釣り、目一杯満喫したいならやはり16時までやるのもまた1つの選択肢。優先順位を決めて満喫してみてください。
ワカサギ料理も絶品
ワカサギ釣り場は数あれど、天然孵化によるネイティブのワカサギ釣りが楽しめる釣り場はそうありません。
釣りを楽しみ、景色に癒され、帰宅後の食味にもまた癒される。しかもその3点がいずれもハイレベル。
そして比較的安価な料金設定。紅葉ツアーとあわせてお出かけになってみてはいかがでしょうか。
定番はから揚げですね。

卵とじ丼もオススメですよ。

中禅寺湖(栃木県)
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