ボートエギング大好きな筆者が「エギの号数選び」について紹介。アオリイカのサイズ・水深などを考えて、必要なエギを準備しましょう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・兵頭良弘)
エギの号数選択
秋のボートエギングが大好きな筆者が、ボートエギングの魅力や釣法、エギのカラー選択などをTSURINEWSサイトで紹介してきました。
今回は使用する「エギの号数」について。普段、良く出かける京都・宮津湾でのボートエギングで筆者が実践している方法について紹介していきましょう。
ご存じの通り、エギにはサイズを表す基準として2.5号、3号、3.5号、4号といった具合に数字が大きくなれば、エギのサイズもそれに比例して大きくなります。では、どのような時に、どれぐらいのサイズのエギを選択すればよいのでしょうか。

季節による選択
私が普段、エギングを行う際にしている号数選びについて説明しましょう。
まず最初にターゲットとなる、アオリイカのサイズに合わせてエギの大きさもかえることを基本にしています。
例えば、初夏に生まれたアオリイカは秋に向かって少しずつ成長し、9~10月初旬にかけてコロッケサイズやトンカツサイズと表現されるように、エギングで狙えるサイズに成長します。このサイズを狙う場合、通常、2.5~3号のエギを選択すると良いでしょう。
晩秋以降は大型エギ
また、10月後半~11月にかけての初冬の時期にはアオリイカもかなり成長し500g台から大きいもので1kgに近い大型クラスもアタってくることがあります。従って、エギもそれに合わせて3~3.5号とワンサイズ大きなものを選択するようにしています。

そして、冬から初夏の産卵期にかけては1~3kg級のビッグサイズが居付いていますので、使うエギも3.5号や4号と言った、秋口では考えられないような大きさのエギを使うこととなります。

このように考えると、秋の新子アオリイカを狙って揃える小型のエギよりも、晩秋以降、翌年の初夏までロングランで使用する3.5号クラスのエギの方が出番が長いことが分かります。
アピール力の差
基本的にはエギが大きくなれば、必然的にそのエギに抱いてくるアオリイカのサイズも大きくなり、アオリイカの成長度合いに合わせてエギの号数も決まってきますので、アオリイカの成長過程は参考に覚えておきましょう。
ただし、アオリイカの大きさにあまり関係なく、やはり大きなエギはアピール力も高く、反応させたり、寄せたりする際には大きな味方となります。実際に乗せるタイミングでは、アオリイカが小さければサイズに合わせてエギの号数を素早く落とすなどの作業をすることで、エギに作業分担をさせることもできます。
高活性で捕食スイッチが入ったアオリイカは、小さな身体で大きなエギにもヒットしてきます。アピール力を考えるとまずはやや大きめのエギでスタートしてから、アオリイカのサイズに合わせてエギを変更していくのが良いでしょう。
水深に合わせた選択法
もう一つの号数選びの考え方に、「狙うポイントの水深に合わせた選択方法」があります。例えば、水深が1~2mしかないシャローをエギングで攻めるとします。大きいエギでは沈下速度が速く、着水からわずか数秒でボトムに到達してしまうと、アオリイカにアピールする間もなく、逆に根掛かりなどのトラブルが発生するリスクが出てきます。
このような浅瀬では沈降速度の遅い2.5号のエギを選択することで、アオリイカにバイトのチャンスを与えることができます。逆に10m、15mとディープなポイントでは、潮の速度やアオリイカの大きさなどを考慮しながら3号、3.5号と言った大きさのエギを選択するようにしています。
最近では同じ号数でも、フォールスピードが遅いスローフォールタイプ(シャロータイプなどとも呼ばれる)や、急流・深場を素早く落として攻略するディープタイプなどエギも細分化されています。
最低限必要なエギを携帯しよう
全てを揃えることは費用を考えると難しい面も多々ありますが、前回、説明させていただいたエギのカラー、そして今回のエギの号数選びを参考に、最低限、必要と思われるものをまずは買い揃えて、やればやるほど奥深いエギングを楽しんでいただきたいと思います。

<兵頭良弘/TSURINEWS・WEBライター>
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