今回は三重県の人気海上釣り堀をまとめて紹介しよう。初心者でも手軽に大型魚の引きを味わえるのが魅力だ。
(アイキャッチ画像提供:日乃出屋)
フィッシングパーク・トリトン
三重県鳥羽市の千賀(せんが)にあるフィッシングパーク・トリトンは波静かな湾奥にあり、漁港の岸壁から桟橋続きとなっており、歩いて釣りイケスまで行くことができるので、子供連れのファミリーも安心。また、海上釣り堀の施設奥にはバーベキューコーナーも併設されており、釣り&バーベキューのセットで訪れる人も多いようだ。

お勧めコースは、短時間で楽しめる「2匹釣りコース」。魚種を問わず2匹釣れるまで。あっという間に釣れてしまうことが多いので延長する人も多い。そして「1時間釣り放題コース」だ。
事前予約しておけば、訪問時に定員オーバーを気にせず入場できるが、空きがあれば当日のドライブまたは観光途中で立ち寄って楽しむこともできる(営業時間は午前8時~午後2時)。

またタックルのレンタル(サオ、リール、仕掛けのセット※1セット1500円)、少種ながらエサ(オキアミ、練りエサなど200円~)の販売はもちろん、釣った魚を同地から宅配の依頼をすることもできるので(発泡スチロール、宅配は有料)、手ぶらでの釣行も可能だ。
▼この釣り場についてフィッシングパークトリトン
正徳丸
三重県・紀北町の熊野灘臨海公園内にある正徳丸は、中部エリアを代表するトップクラスの海上釣り堀。釣りイケスは大・小含め11基あり、岸から桟橋続きとなっているので子供も安心で、途中で車中への忘れ物に気づいて取りに戻ることも可能だ。

放流魚は、海上釣り堀定番のマダイをはじめ、シマアジ(時にはキングサイズの放流あり)、大型青物の代表・カンパチやワラサはもちろん、季節によってイサキやイシダイ、ここ近年は年末の大目玉魚として本クエや巨ブリなど、釣り人に喜んでもらうことを常に意識しつつ、いろいろ試行錯誤しながら放流魚を選定してくれている。

また、釣果内容だけでなく施設も充実しているのはもちろんだが、魚の取り込み・釣り方・当たりエサのアドバイスなど、常時釣り堀内に目を配ってフォローしてくれるスタッフの対応の良さに、快く通い続ける常連も多い。
そして、皆さんが釣った大切な魚の鮮度を落とさぬようにと「エアー神経締め」を採用。さらに、施設内で釣った魚の処理などで自由に使える「魚処理場」を6台も併設している。
正徳丸
貞丸
三重県・紀北町の引本浦にある人気の海上釣り堀・貞丸。釣り客専用の駐車スペースは広く、隣接している事務所(1F)奥で受け付けを行うが、トイレや休憩スペースもあるので、時間までゆっくりできる。

イケスは5基連結が2列。釣り座スペースは広く、トイレはもちろん、休憩用のテントも設置されている。放流されているのは、マダイやマハタにシマアジをメインに大型青物など。貞丸は魚の養殖業(貞丸水産)を経営していることもあって放流量は抜群だが、さらに3の付く日は「貞丸デー」(毎月3日、13、23日に実施予定)となっており、通常よりも放流がさらに多くなる。

「養殖魚の味はどうなのか?」と気にする人もいるかもしれないが、これまで貞丸では、養殖魚に与えるエサなどを試行錯誤して品質を向上させてきたこともあり、釣り人の評判は高い。行楽シーズンの秋。貞丸ではスタッフが親切・丁寧に対応してくれるので、この秋にぜひ足を運んでみよう。
▼この釣り場について貞丸
天海
三重県・尾鷲市の九鬼(くき)にある海上釣り堀・天海。JR紀勢本線・九鬼駅の近く(線路沿い)に受付事務所があり、同店へ訪れると、いつも笑顔で船長&おかみさんが元気に出迎えてくれる。

放流魚はマダイ、マハタ、シマアジ、大型青物のワラサなどをメインに、時には船長の計らいで天然イシダイや巨大なブリをイケス内へ入れてくれるサービスもある。

また、九鬼の湾内は海水が非常にきれいで、急深となっている場所ながらも、底まで見えそうなぐらいに透き通っており、周りが山で囲まれていることもあって、まさに大自然の中という感じなので、ロケーション抜群で釣りが楽しめるのも同釣り堀の魅力の1つとなっている。釣行の際は事前の問い合わせ、またはHPにて営業日の確認を。
天海
大和丸
三重県・南伊勢町古和浦の釣り堀・大和丸は、風光明媚で波静かな湾内に浮かぶイケスで、思い切り大物の引きを味わえる釣り堀だ。

大和丸の特徴は、なんといっても放流されている魚種。マダイやシマアジ、カンパチ、ワラサなどに加え、定置網など獲れた天然魚を放流している。
季節ごとの漁獲によって魚種は変わるが、天然の大ヒラメやシオ、ウスバハギ、イシダイ、イシガキダイなど、通常の釣り堀ではまず入っていない魚を狙うことができるのだ

これらの魚に魅せられて通い詰める常連さんは多い。釣った魚は1匹1匹丁寧に絞めてくれるので、鮮度抜群で持ち帰ることができる。
▼この釣り場について大和丸
内瀬釣りセンター
三重県・南伊勢町内瀬にある内瀬釣りセンターの釣り堀は、渡船で桟橋から3分ほどの近距離にあり、内湾のため穏やかな海上で楽しめる。

釣りイケスは2基で、放流魚種はマダイ、ワラサ、カンパチ、シマアジ、イサキのほか冬にはマハタやヒラメ、イサキ、時期によってはグレ、スズキなどが放流されることもある。
▼この釣り場について内瀬釣りセンター
ハルキチ屋
三重県・南伊勢町迫間浦にある桟橋続きの海上釣り堀・ハルキチ屋はこのエリアでも老舗の釣り堀だ。設置されているイケスは3基だが、通常稼働しているのは手前の2基。

放流魚種は9月末現在で、マダイはもちろんワラサ、カンパチなどの青物に加え、シマアジ、イサキなど。特にイサキはマダイよりも大きな40cmオーバーの特大級が入っており、引きも味も抜群。マダイは通常の1kg前後のキロダイと、2kgクラスの大ダイの2種が放流されている。

桟橋続きの釣り場なので、車に忘れ物をしてもすぐに取りに戻れるので安心。受付は水上ハウスになっていて、雨が降ってもすぐに雨宿りができる。
今季は台風10号が通過した後、異常な高水温のため釣果としてはイマイチな状況が続いていたが、9月下旬になってようやく水温も落ち着き始め、魚たちの活性も上昇中。2代目主人の井村勤さんによると、「ここのところようやく魚の食いが上向いてきました」とのことで、今後はいずれの魚種も好釣果が期待できそうだ。
▼この釣り場についてハルキチ屋
佐助屋
三重県・南伊勢町迫間浦、国道260号線を走っていると、分かりやすい「佐助屋」の看板が見えてくる。釣り公園・佐助屋は、巨大メガフロートを舞台にした稀有(けう)な釣り堀だ。

放流魚種はマダイ、ワラサ、シマアジ、マハタなどだが、なんといっても特筆すべきは佐助屋名物のメガ大ダイ。70cmオーバー5kgクラスの船釣りでもなかなかお目にかかれないサイズのマダイが放流されているのだ。

通常のイケスでの釣りとは違い、入江を網で仕切ったオープンエリアでの釣りなので、底網で根掛かりする心配もなし。ウキフカセのようにエサをはわせたりすることも可能だ。
釣り堀エリアは、桟橋からとメガフロート内向きからの釣りになる。ワラサやメガ大ダイのヒットに備えて、リールのドラグ調整は万全で臨みたい。フロートの外向きはサビキ釣りやフカセ釣り、ルアーフィッシングが楽しめる釣り施設になっている。

またメガフロート上にはバーベキュー設備も完備。釣りだけでなく、アウトドアも楽しめるようになっている。この秋、釣り公園・佐助屋で大物とのファイト&アウトドアを満喫してみてはいかが。
▼この釣り場について佐助屋
和光
三重県・南伊勢町迫間浦の釣り堀・和光は、国道260号線沿いのタイのオブジェが特徴の入り口から、迫間浦集落へ下りてすぐが出船場所。イケスは8基で、桟橋から5分ほどで到着する。

放流魚種はマダイ、シマアジ、カンパチ、ワラサ、ヒラマサのほか、時期によってマハタやイシダイなども。また年に数度、不定期でワラサ祭りやイシダイ祭りなど、人気魚種の強化放流を行い、人気のイベントになっている。
▼この釣り場について和光
日乃出屋
三重県・南伊勢町迫間浦の日乃出屋は、古くからイカダと海上釣り堀を経営する老舗船宿。

海上釣り堀の放流魚種はマダイをはじめ、ヒラマサ、カンパチ、ワラサ、シマアジ、ヒラメなど。

釣り場は波穏やかな湾奥に設置されており、船に弱い人でも安心して楽しめる。また年末になると目玉として8kgクラスの大ブリを放流する。このクラスになると引きも味も各段に上がり、多くのアングラーを魅了している。
▼この釣り場について日乃出屋
<週刊つりニュース中部版 編集部/TSURINEWS編>
この記事は『週刊つりニュース中部版』2020年10月9日号に掲載された記事を再編集したものになります。The post 三重県の人気『海上釣り堀』10選 初心者から上級者まで満喫間違いなし first appeared on TSURINEWS.