ハゼ釣りの装備軽量化を試している筆者。今回は渓流用の「クリール」を改造して竿受けなどを付けた軽量なクーラーでの釣行をレポートしたい。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・牧野博)

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紀ノ川河口でハゼ

和歌山・紀ノ川河口域のハゼが益々良型になってきた。短時間でも2ケタの釣果が期待でき、15cmクラスを手にすることも可能だ。今回は道具をライト化して超短時間釣行で楽しんでみた。

10月17日、午前11時半頃から約30分間、紀ノ川河口右岸、南海電車鉄橋の上流側で試釣。渓流用クリールに竿立てを付ける改造を実施した。

30分のハゼ釣りで12匹手中 手返しが重要【和歌山・紀ノ川河口】
当日竿を出したポイント周辺(提供:WEBライター・牧野博)

改造したクリール

当日はこの改造クリールと、並み継ぎのヘラ竿14尺のライトなタックルでの釣行となった。下げ潮回りで河原に出ると、すでに周辺に2、3人が竿を出していた。少しあいさつを交わしてから道具をセット。竿立てに継いだ竿を掛け、横にフロロ1号のスプールをセットすると、1分もかからないうちに仕掛けのセットができた。

30分のハゼ釣りで12匹手中 手返しが重要【和歌山・紀ノ川河口】
カズタマイズしたクリールの竿受け部(提供:WEBライター・牧野博)

この日は道糸がフロロカーボンライン1号を竿1本分、ハゼ天秤にナス型オモリ1号を取り付け、仕掛けはキス7号の2本バリである。ハリスの間隔は18cmとキス用より大幅に縮めた12本の連続仕掛けを自作、これを2本バリにカットしてハゼ天秤のハリス止めに固定した。 

手返しが早い

改造クリールを左の肩に下げての釣りだが、軽くて竿の操作には全く影響しない。それどころか、釣れたハゼをハリから外してクリールに投入する操作が一瞬でできるので非常に手返しの良い釣りが可能になった。

最初の2、3投は10~12cmクラスだったが、土管の出ている部分のさらに上流側のカケアガリをゆっくり探ると、激しいアタリで15cmのハゼがアタックしてきた。ヘラ竿なのでしなやかに曲がる上、オモリが軽いのでハゼが結構走る。

それでも竿でためていると、ジワッと寄ってくる感覚が痛快でたまらない。

30分のハゼ釣りで12匹手中 手返しが重要【和歌山・紀ノ川河口】
15cm級のハゼがアタックしてきた(提供:WEBライター・牧野博)

ハゼが追いかけてくる

投入して、最初のアタリでハゼがハリ掛かりしない時でも、その後、じわじわと手前に寄せてくると、大きく竿を押さえるようなアタリが出ることが多い。ハゼの魚影は濃い。しかし、仕掛けを投入すると同時にハゼが飛びつくような感じではなかった。仕掛けを超スローで引くと、それに興味を示したハゼが仕掛けを追って、付いてきているような感触がある。

以前、もっと水が澄んでいる時に、竿を操作してごくゆっくり仕掛けを寄せてくると、仕掛けを追って数匹のハゼが手前に寄ってくる様子が目視できた。今回もそれに近い状況だと思う。その中で大きく強い個体がエサに飛びつくのではないかと思われる。

当日の工夫と釣果

潮が下げている状況もあるが、夏のように小型が連続して釣れる時期とは釣り方も少しかえてやる必要がありそうだ。

ただし、エサの端だけがかじられることも多いので、竿を上げて仕掛けのチェックとこまめなエサの付けかえは必要である。

12時過ぎにタイムアップ。当日の釣果はハゼが12匹、約半数が13~17㎝の良型だった。

下げ潮時のメリット

ハゼは潮位の高い時の方が足元に寄ってくるので釣りやすいが、このポイントのように潮が下げている時の方が入りやすい場所もある。また、潮が下げている時は底のカケアガリやシモリ、捨て石などのアクセントが非常に分かりやすいのでそれを覚えておくと、次回釣行時のポイントが定まりやすいというメリットもある。

河原は砂泥底で、捨て石などもあるのでフィッシングブーツが必要である。なお、干潮時でも私は川の中に立ち込まない。カケアガリが結構急であるのと、上げ潮の流れが速い時があるためだ。潮位が大きく下げているときは、15~16尺の少し長めで軽量な竿があれば対応できる。

<牧野博/TSURINEWS・WEBライター>

▼この釣り場について
紀ノ川河口右岸
所在地:和歌山県和歌山市

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