流通している鉛のオモリ(シンカー)のほかに、タングステン製のシンカーがあるのをご存知ですか?今回は鉛製とタングステン製のシンカーの違いを説明したいと思います。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・川上克利)
そもそもタングステンって?
タングステンとは銀灰色をした希少金属の一種です。

希少金属のため、一般的に使われる鉛製のオモリ(シンカー)よりも価格が高いですが、鉛の比重に対してタングステンの方が比重が大きいという特徴があります。

上のジグヘッドがタングステン製で、下が鉛製のジグヘッドです。見た目での違いはほとんどありません。
シンカーを使う場面
シンカーを使う場面を紹介していきたいと思います。
バス釣りではシンカーの出番は非常に多く、主にワームを使用する際に使われます。

このような直リグと呼ばれる仕掛けでは、シンカーが必須になってきます。直リグでは安定してボトムを攻めることができるため、魚がボトムを意識している場合に効果的です。同じ様にダウンショットリグでもシンカーは重要な要素で、こちらのリグでは狙いたいレンジごとにシンカーの重さをかえることで効率よく攻めることができます。水深が深いようなポイントであればウェイトのあるシンカーを使うことでボトムを感じやすくなるなります。
バス釣りだけでなく、ハードロックフィッシュでのバレットシンカーやライトゲームなどのスプリットショットリグでもシンカーは使用され、ルアーフィッシングにおいてはソルトウォーター、フレッシュウォーター問わず非常に用途の多いアイテムです。
タングステンのメリット
タングステンシンカーを使うメリットについて書いていきたいと思います。タングステンのシンカーは鉛製のシンカーに比べて比重が大きいため、シンカーのシルエットを抑えることができます。またジグヘッドなどでも同じようにシルエットを抑えられるため、魚の警戒心が高い時はタングステンシンカーの方が効果的なシチュエーションがあります。
さらに鉛に比べて同じウェイトでも小さいシンカーになるので、飛距離も出ます。遠くのポイントを攻めたくて飛距離が欲しい場合は鉛のシンカーではなくタングステンシンカーを選ぶといいでしょう。
タングステンのデメリット
タングステンシンカーを使うデメリットについても書いていきたいと思います。タングステンは希少金属のために鉛に比べて非常に高価です。根掛かりなどが多いポイントでタングステンシンカーを使うと、非常にお金がかかります。物にもよりますがタングステン製のシンカーひとつで1000円近くするものまであります。なのでタングステンシンカーはここぞという時のみ使うようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?タングステンシンカーは高価ですがここぞという時に威力を発揮する強い武器になります。使い所を見極めて有効活用するようにしましょう。
<川上克利/TSURINEWS・WEBライター>
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