釣り人必携のフィッシュグリップ類。これがあると、手返しが大きく向上する。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
フィッシュグリップとは
一般的にフィッシュグリップというと、下の写真のような形状の、魚を挟めるトング状のもの、または、ハサミ状のものである。これをフィッシュグリップと言う。
フィッシュグリップは釣りには必ず必要だと思っている。ライトゲームからタチウオゲームくらいまでは1つのタイプでカバーできるので、必ず1つは持っておきたい。フィッシュグリップがあれば、まず魚を素手で触らずに済む。これは、釣り人側の手が汚れない点でもちろん、何より、魚側へのいたわりとなるのだ。

人間の手の温度はある種の海水魚にとって、火傷というレベルに近いらしい。特にリリース前提のゲームフィッシングで釣る場合には、フィッシュグリップを使って魚を海へ放すことは魚への礼儀だ。
暴れる魚を掴んで、ハリを外して、リリースするかクーラーに入れる……そこまでの工程がスムーズになる。これも、もちろんフィッシュグリップの本領が発揮されるところである。
自宅に忘れがち?
といいながら、私はフィッシュグリップを本当によく家に忘れる。毎回、フィッシュグリップをつける「腰を触る」習慣を付けようとしているのだが、釣り歴何年になっても年に10回くらいやらかす。というわけで、最近は予備を買って車内に置いておくことにしている。
みなさんも、同様の経験があるのでは……。あれって、釣り場に着いて気付くと、「あ~」と溜息が出てしまうくらい落胆する。予備を買って置いておくことをオススメする。
大型魚にはフィッシュキャッチャー
グリップとは、まさしく掴むためのものだ。ただある程度までの魚の大きさに限る。青物やチヌなどの、いわゆる大型魚になると、フィッシュキャッチャーがあった方がいい。

青物などは特にキャッチャーが必需で、グリップで口を掴んでも暴れる動きで取りこぼしかねない。キャッチャーでしっかり口元を押さえ、エラに手を入れて持つと動きが止まりやすい。
キャッチャーは私も年に数回しか使わないが、必ずフィッシングバッグに入れるようにしている。ライトゲームが基本なので、そこまで使用する機会はないけれど、万が一青物の気配がある海で、釣れた際には絶対に取りこぼしたくない。
重宝するプライヤー
フィッシュグリップ、フィッシュキャッチャーと並んで、プライヤーも釣り人は必ず持っておきたい。魚の口を掴むこともできれば、糸を切ることもでき、さらにガン玉をかませたり、ハリを外したり、小型ナイフが内蔵されていたりと、七つ道具的に使えるものだ。
特に飲み込まれたハリ外しに重宝する。
前述のように、フィッシュグリップを忘れた時も、プライヤーで魚の口を掴めないことはないので、その場の対応はプライヤーでしている。本当に何かと便利な道具である。
魚を傷めないために
私はフィッシュグリップもキャッチャーもプライヤーも、手返しをよくすることはもちろん、魚を無用に傷つけないための道具だと思っている。特に私はゲームフィッシングメインなので、いわばエゴで釣らせてもらった魚に対して、傷めずにリリースするのは最低限のマナーだろう。

もし、これから釣りを始めようという人がいたら、フィッシュグリップも安いもので良いので必ず手に入れてほしい。釣った魚は暴れるし、手で触ると傷む。グリップ類があるのとないのとでは、釣りをしていて余裕が違う。
使い分けとしては、ライトゲームやタチウオまでフィッシュグリップ、青物やチヌにフィッシュキャッチャー、ハリ外しにプライヤー、というところだ。
<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>
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