2021年、年明け早々に茨城県波崎港の征海丸から青物ジギングに出かけた。今回は、そこで得た情報をお伝えしたいと思う。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・古谷健太)

外房青物ジギングでカンパチ&ワラサ 一人爆釣のワケとは?【征...の画像はこちら >>

1月3日の釣り

1月3日、茨城県波崎港から午前6時出船。北からの風が少し強く吹き、波もそこそこあった。ポイントまでは約2時間、洋上でのご来光を見ながらの船旅である。

外房青物ジギングでカンパチ&ワラサ 一人爆釣のワケとは?【征海丸】
朝日を見ながら出船(提供:WEBライター・古谷健太)

ポイント着から早速カンパチ狙いでスタート。最初の流しから早速カンパチがヒットしてくる。サイズは40~50cmといったところだが、スタートしてからすぐはジグや誘いに差はない感じで、いい勢いで船に取り込まれてきた。しかし、数流しもすればアタる人とそうでない人に明確に分かれてくる。

終了まで残り30分くらいになり、ワラサの反応を見つけたとのことで4流しだけワラサを狙うこととなった。船長が活性の高い群れに当ててくれたこともあり、わずかな時間の4流しであったが、3匹のワラサをゲットすることができた。

外房青物ジギングでカンパチ&ワラサ 一人爆釣のワケとは?【征海丸】
最後の4流しでワラサを3匹(提供:WEBライター・古谷健太)

最終釣果

私の最終釣果は、カンパチ3匹にワラサが3匹。短時間しか狙わなかったワラサの釣果としては悪くないだろうが、カンパチに関してはもう少しなんとかなったのではないか、という感じである。

外房青物ジギングでカンパチ&ワラサ 一人爆釣のワケとは?【征海丸】
キャッチしたカンパチ(提供:WEBライター・古谷健太)

発見と分析と結果

ここからは、このカンパチ狙いに関して、今回の釣行で得られた情報を皆さんにお伝えしたい。

一人爆釣のお客さん

私も含め、他の釣り客の皆さんが苦戦する中、左舷大トモの方がほぼ入れ食いのような状態でカンパチを釣り上げていた。最終的な釣果としては、カンパチ35匹という堂々たる結果である。その姿たるやすさまじく、もはや神がかり的にすら感じるほどで、私を含めたすべての釣り客がその動向を注視していた。

小さなジグに小さなフック

まずその方の使っていたジグはとても小さかったのが最初の印象である。おそらく5cm程度くらいと思われる。他のメンバーのジグを見ても、皆さん小さいシルエットのジグを使用している方が多かった。

私は年末にも征海丸さんからジギングに出たが、その時は150gくらいのシルエットの長細いジグがメインであった。それもあって、そこまで小さなジグを持ち合わせていなかった私は、スタート時点から敗戦気分を味わいながらも手持ちで一番小さかったダイワTGベイト80gを使用してみた。

正直、これでも他の皆さん、特に一人爆釣を続ける方と比べるとまだ大きいサイズと思われた。

外房青物ジギングでカンパチ&ワラサ 一人爆釣のワケとは?【征海丸】
当日私が持ち込んでいたジグ(提供:WEBライター・古谷健太)

誘いの間にしっかりとしたステイ

印象的だったのが、4~5回の細かく鋭いジャークの後に、かなりしっかりとした長めの「ステイ」の間を作っていたことだ。ジャークの後に、ピタッっと3秒くらい、かなりしっかりとした「止め」の時間を作っていた。

私も真似をしてみるが、そもそも100gを超えるジグを大きくジャークするつもりのタックルで来たため、その方が行っているような小さく鋭いジャークが難しく、真似をしようとしても、単純にぎくしゃくした動きになってしまい、もどかしい状況が続いた。

マイクロベイトパターンに合わせたタックル

以上のことから、マイクロベイトパターンに合わせたタックルを揃えていくのがベストであろう。タックル数は増えてしまうが、いわゆる「青物タックル」以外にライトジギングタックルを用意し、それに適したサイズのジグも数個持ち込み、状況に応じたタックルチョイスができるようにしよう。

船長に聞いた今後の展開

船長の話では、タングステンで30~40gのジグの準備をしておくように、とのことである。そして、実釣中のアナウンスでも流れたが、「ジグは誘いの後に止めて」とのことであるから、ある程度しっかりとしたステイが好釣果への道のりなのであろう。

外房青物ジギングでカンパチ&ワラサ 一人爆釣のワケとは?【征海丸】
タングステンの30~40gのジグを準備(提供:WEBライター・古谷健太)

ただ、ワラサやヒラマサといった他の青物については依然として大きなシルエットで、幅のあるワンピッチジャークが効果的であると感じた。理由は、カンパチで爆釣していた方が同じジグ、同じ誘いでワラサの群れの前では沈黙していたからだ。もしかしたら、もう狙うつもりもなかったのかもしれないが、ワラサ狙いに切りかえて私が150gの細長ジグの大きめのワンピッチジャークでほぼ入れ食いの状態となったので、カンパチとその他では捕食しているベイトも異なると考えた方がいいのかもしれない。

カンパチ、ヒラマサ、ブリ族のすべてを狙う感じの外房ジギングに関しては少なくとも二つ、いわゆる「青物タックル」と「ライトジギングタックル」の2つは持ち込むことにしよう。

<古谷健太/TSURINEWS・WEBライター>

▼この釣り船について
征海丸
出船場所:波崎港

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