年末年始の釣具大掃除で、ワームのメンテナンスにも手をかけた。ライトゲーム用の小物類でも、単価80円くらいはする。

傷んだら、補修して長く使いたいものだ。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)

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UVレジンでワーム補修

今回はかなり高度なワーム補修をした。とはいえ半分は冗談のようなものなので、ゆるく読んでいただきたい。

1.レジンを塗りくっつける

まずはUVレジンを取り出してきた。何かの折に購入したものを、「これってワームの補修にいいのでは」と思いついたのだ。

陸っぱりライトゲーム「節約術」 ちぎれたワームをレジン&ボンドで復活
断裂したワーム(提供:WEBライター・井上海生)

このように断裂したワームを、きれいに直していく。レジンを塗って、くっつける。

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UVレジンで補修する(提供:WEBライター・井上海生)

2.UV照射機でレジンを硬化

それからUV照射機を出してきて、硬化させる。ちなみに私は以前、このようなUV装置と色に関連の仕事をしていたので、紫外線と色(透明(メジューム)含む)の関係には詳しい。

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UV照射中(提供:WEBライター・井上海生)

大体2分くらい放置しておくと、きれいに硬化した。明らかに接着剤よりもつき方がナチュラルで、実際このあと釣りに使ったが、見事アジを仕留めることもできた。しかも低水温期のギリギリのシーズン終盤の豆アジがちゃんと食ったので、ちゃーんと補修できていると大威張りである。

3.バリをハサミで切る

ただUVレジンは下に置くとどうしても重力で垂れてしまうので、バリができる。そのバリ部分はハサミで切った。こんな精密な仕事をしておいて、なぜハサミがこんなにでかいんだという感じだが、なんか小さいやつを取り出してくるのが面倒くさかったのだ。

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バリをはさみでとった(提供:WEBライター・井上海生)

仕上がり。ワームの単価、80円が返ってきた。

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補修完成(提供:WEBライター・井上海生)

クリアボンドでワーム補修

次は私的なミステリアスカラー、紫ワームの補修に取り掛かる。1.5inch級の小さなワームで、釣れきったかな、スレきったかな、というところでアジもメバルもチヌもこいつだけヒットすることがある。筆者のワーミングの、最終カラーである。

ただ使用頻度は高くないため、2年くらい前に購入したものをいまだ使っており、ロストもまったくしていない。重宝もするので、こうなると余計に買い直すハメにならないよう、やはりきれいに補修したい。

1.クリアボンドを塗る

状態としては、このように断裂しかけている。

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断裂しかけの紫ワーム(提供:WEBライター・井上海生)

こいつには、クリアボンドを使用した。これも何かで家にあったものだ。

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紫ワーム補修中(提供:WEBライター・井上海生)

2.硬化

使い方はシンプルで、断裂しかけている箇所に少しだけつけて放置する。1分程度で硬化。

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紫ワーム補修完了(提供:WEBライター・井上海生)

引っ張っても問題なし。きれいに補修できた。

こだわりの仕上がり

以前もワームの補修について、私は接着剤を推した者である。接着剤は、しかし、どうしても硬くなる。また補修しきれないことも多い。ワームの頭部分の刺しこわしなどには少し垂らしてちょうどよく効くが、大掛かりな補修となるともう一つ力が及ばないこともある。

その点、UVレジンとクリアボンドは、きれいな仕上がりとなる。こんな凝ったことをわざわざやる必要はないのかもしれない。大体UV照射機などの価格を考えると、間違いなくワームを買い直した方がコスパはいい。だがクリアボンド程度なら、手元にあるならばオススメしたい。ナチュラルな見栄えとなる。素材感的にもワームがほとんど元通りとなる。

ワームの単価を甘く考えないこと

メタルジグは1個600円程度する。シーバス用のプラグは安くても1500円程度からだろうか?アングラーとしての手痛いロストを重ねるほど、ルアーは相当慎重に扱うはずだ。

だがワームは軽視されがちのように思う。

ダメになったら自宅でポンと捨てている人も多いだろう。しかし、それに「ちょっと待って」と言いたい。ライトゲーム用のものなら80円程度でも、タチウオ用のワームには単価200円くらいするものもある。補修用に、節約精神を発揮するならば、クリアボンドか接着剤程度は、いい投資ではないだろうか。

ワームもルアーのひとつである。せっかく買ったものは、大事に使いきろう。

<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>

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