ショートレングス化が進むアジングロッド。ライトゲーマーの筆者も、アジだけ狙う日は5ft台のロッドを使用中だ。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
アジングではショートロッドが主流
5ft台というと、大体150~170cm程度になる。筆者のメインロッドの5.7ftは、長身の私の身長では、アゴにくるくらいの長さ。女性にはハッとするくらい短い5.3や4ft台が、非常にハンドリングしやすいだろう。

ショートロッドの長所・短所について、まず簡潔に述べる。その後、特筆すべき点を語りたい。
長所
・非常にハンドリングしやすい
・キャストの距離はほとんど長めのサオと変わらない
・キャストの正確性が高い
・近距離戦に強い
・長距離戦にも弱くない
・フッキングのレスポンスがいい
・感度が高い
・豆アジの乗せがいい
・大型にも力負けしない

短所
・消波ブロック上など、ストラクチャー周りでは不利
・ハリの強いモデルはパッツン感が強調される(そもそも主流のアジングロッドのピーキーさが苦手な人には向かない)
・アジング以外にはあまり向かない
ポイントによる使い分けを
ショートレングス化によってアジングロッドが得るアドバンテージは大きい。とりわけ手感度の高さは、かなり実感できると思う。書いていくとキリがないが、6ftのロッドでアジングをしているアングラーが、5ft台に持ち替えると「え?こんなにラクなの?」と驚くかもしれない。
短所は、やはりストラクチャー周りでの扱いが苦しいというところだ。上級者は特にハンデにならないだろうが、どうしてもショートレングス化することにより、リグは手前に帰ってきやすいので、油断するとすぐに根に持っていかれる。
また筆者は漁港周りのメバルには6ft台のショート化を推す者だが、5ft台でキワ打ちは結構厳しいものがある。海面との距離が1m以内で、壁際にややこしいものがなければ問題ないだろうが、少しでも凸凹が絡むと途端に使えないロッドになってしまう。
最初は57か510で
男性の平均身長ならば、5.7か5.10ftがいい。「ゴーナナ」「ファイブテン」というふうに呼称されるレングスだ。
5.3ft、「ゴーサン」は女性アジンガーにおすすめ。このレングスくらいからロッド重量も50gアンダーが当たり前になってきて、釣りが非常に軽快になる。
だが、釣れる範囲が絞られるのは確かだ。ピンポイントのアジングには良いが、アジを探り歩くような釣りには向かないだろう。それには最低ゴーナナが必要だと思う。
「豆アジ」に効くショートロッド
ショートレングス化による手感度とフッキングレスポンスの向上により、豆アジ戦で絶大なアドバンテージとなる。6ft台だと「もぞっ」としたアタリが、5ft台だと明らかな輪郭あるものとなる。
低活性時に「いるな」と確信を持って打てる。そして、小さなアタリを、ほとんど手首を半分返すくらいのフッキングで軽く掛けられる点もメリットとなる。

今こそショートロッドの買い時?
真冬はアジングのオフシーズン。または、限定された海域での大型狙い。
そこにビタッとはまるのが5ft台のショートロッドだ。今が買い時、あるいは選び時。安いものでは1万円前後でも抜群の製品があるので、釣具店で確認してみてほしい。もちろん使用するリールをセッティングして、タックルバランスも見ながら選ぼう。
<井上海生/TSURINEWS・WEBライター>
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