シーズンインしたばかりの東京湾の夏の風物詩『エビマゴチ釣り』に出掛けた。聞きアワセで慎重にフッキングし、今シーズン初のマゴチを仕留めたので、その模様をお届けする。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター前島宣秀)
いわたでエビマゴチ釣り
東大井の船宿いわたからエビマゴチ釣りに出掛けた。同船宿は東京湾の季節の釣り物を中心にその時期旬の釣り物にもリクエスト船として対応している。出船時間も7時以降とゆったり、また、JR大井町駅からは送迎バスもある。優しい常連さんが多く中乗りさんもいるので判らないことはどんどん相談した方が良い。
船宿で支払いを済ませると札、仕掛け、そして昼ご飯のカップラーメンが一個頂けるので食事にも困らないが、近くにコンビニがあるので足りないものは揃うと思う。

マゴチはこの時期、関東の人気のターゲットであり、札止めも多いので早めの予約が必要だ。
タックルと仕掛け
竿はアナリスターマゴチ、リールはスパルタンMXICにPEライン2号での釣行とした。また、最初の仕掛けは船宿仕掛けであるマゴチ針17号にフロロカーボンライン5号2.1m、オモリは20号の三日月オモリを使った。

竿は船の揺れを吸収出来る7:3調子が手持ち時には良いが、置き竿では6:4や5:5での釣行も見かける。共通して言えることは船の揺れに合わせて竿があまり上下しない2.1m以上が良い。
エサはサイマキを使用
この釣りは、クルマエビの小ぶりでサイマキと呼ばれるエビを生エサで使う全く贅沢な釣りだ。
エサの付け方は慣れないと難しいので最初は中乗りさんか常連の方に聞いた方が良い。5本は無料で付いてくるが追加は1匹100円だ。

付け方は角を折り、口から針を入れて脳みそにあたらないように頭側に少し針を出すが、筆者は口より少し手前に針を刺している。こちらの方がエビの元気が良く長持ちするように思える。
常連の阿部さんはタッパーの真ん中を7分ほどくり抜き、サイマキを入れていた。これは、桶の中でホースに絡まることの対策、その他にも両面テープ付きのスポンジを船べりに付けて予備針を付けたりとアイディアグッズ満載でいつも参考にさせていただいている。
タナのキープが重要
当日は右大艫に陣取り、今シーズンのマゴチ対策の為に色々と試してみたいことを行った。これも釣りの楽しみの一つ、引き出しを増やす材料であり、紹介はまたの機会としたい。最初のポイントは千葉県木更津近くの砂泥地帯、水深は15m程度でのスタート。
マゴチは底付近にエビをいかに泳がせ、タナをしっかりキープすることが重要で、竿が暴れていてエビが安定しないことやタナが高過ぎることは釣果に繋がらない。
ノーマルは2.1mのハリス長で底から1m上げるのが基本、潮にもよるが早ければ少し下げ、緩ければ上げること、エビを砂泥に引きずっていると上げた時に泥が着く等、生きエサの変化に敏感に反応することが重要だ。
水面から竿を水平にした位置が1mの場合が多いが船にもよるので必ず糸フケを取ってから1mがどの程度なのかを確認しておくこと。
聞きアワセで40cm本命ゲット
すると、手元にコツッとしたアタリ、ここからがマゴチとの駆け引きであり、醍醐味だ。この時期、まだ小型からか食い込んでくるシグナルも少なく上げるタイミングが難しい。早過ぎるとすっぽ抜け、遅すぎるとエサだけ持っていかれてしまう。
筆者は体感で7秒を数えた後、水面に竿先を15cm程度送り込んでから聞きアワセしている。
この時期標準サイズの全長40cm程のマゴチが上がり、今シーズン初ゲットとなった。
ヒラメやスズキも登場
エビマゴチで定番のゲストはフグ、同じようなアタリでお腹を膨らませて上がって来る。そしてスミイカ。スミイカはもたれ掛かるような感触で、水面に来ると抱いていたエビを放してしまい残されたエビはサバ折りされて使えない。どちらも厄介者だ。

今回の嬉しいゲストはヒラメにスズキ。どちらも大型で船中は賑わっていた。
これから夏の浅場で強烈な引きが楽しめる照りゴチまで、まだシーズンは始まったばかり。是非とも東京湾の高級魚をその手で釣り上げてもらいたい。
<前島宣秀/TSURINEWSライター>
▼この釣り船についていわた
出船場所:勝島運河
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