磯は立っているだけでも気持ちいい、素晴らしいフィールドだ。しかし、様々な危険なことが起きる可能性がある。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター山下洋太)
磯には危険がたくさんある
磯は滑る場所や波が上がってきやすい場所など、日中でも危険な場所がたくさんある。足場が悪いところが多く、転倒するリスクが高い。しかも岩の表面にはフジツボやカメノテなどが存在し、転倒して少し手が触れただけで切れてしまうことがある。そのため磯釣りに行く時は様々な危険性を考え、対策をしっかりとしておくことが必要だ。

磯釣りでの大前提
磯で夜釣りをするアングラーは十分に体験していると思うが、磯は夜になると真っ暗闇になる。漁港や堤防とは全く違い、街灯などもないためヘッドライトがないと足元が見えないばかりか帰り道が分からなくなることもある。
そして、日中の釣りでも夜間の釣りでも磯では磯靴とフローティングベストは必ず着用する。磯靴を履いていれば滑って転倒するリスクを低くすることができる。フローティングベストは落水時に役に立つことはもちろんだが、転倒時にクッションとなり衝撃を和らげる効果が期待できる。磯で釣りをしている人にはこの2つのアイテムは必須だ。
また膨張式のライフジャケットは磯では使用を避けるべきだ。落水した時に岩や岩に付着する貝などに擦れて穴が空き、機能しなくなる可能性が高い。
夜磯での5つの注意点
それでは、夜の磯釣りにおける5つの注意点を紹介していこう。
1.ヘッドライトは最低2つ
ヘッドライトのバッテリーや電池が切れてしまうと、真っ暗闇の磯では非常に危険だ。万が一のことを考え、ヘッドライト最低2つ持っておきたい。

2.携帯はフル充電の状態に
釣りに行く前に携帯電話のバッテリーをしっかりと充電しておきたい。何かあった時に連絡する手段として使用することがあるからだ。例えば仲間が怪我をして動けない時や自分自身が落水してしまった時に助けを呼ぶ手段となる。携帯の種類によっては、簡単な操作で海上保安庁に連絡できる機能があるため、チェックしておくといい。
3.セーフティライトも付けて欲しい
セーフティライトとは背中や胸の辺りにつける赤いライトのことである。セーフティライトがついていると、周りから見てどこに人がいるか確認できる。これを付けていないと他のアングラーからどこに人がいるのか確認できないため、近くに他のアングラーが来て釣りを始めてトラブルになることもある。基本的には背中につけるが、胸にもつけると前からも確認ができるため、オススメだ。

4.明るい時間帯に足場をチェックする
特に行き慣れていないポイントでは、明るい時間帯にポイントを観察することが、釣果アップはもちろんのこと安全に釣りをする上でも役に立つ。暗くなってからポイントに着いて釣りを始めると、どこが危険なのかわからない。明るい時間帯に危険な場所、行ってはいけない場所を必ずチェックすること。
5.単独釣行を避ける
夜の磯では周りにアングラーが少ない、もしくは全くいない時もある。そのような場所で単独釣行中に落水したら周りの人は誰も気が付かず、すぐに助けを呼ぶことは難しい。また転倒による怪我で歩けなくなってしまった場合も単独釣行だと非常に危険だ。そのため磯で夜釣りをする場合は必ず複数人で釣りに出かけたい。
危険だったハプニング例
仲間や私自身が体験・遭遇した危険だったハプニングを紹介する。
・磯靴を履いてない人が水際で転倒
磯靴を履いていないアングラーが水際で転倒。あと少しで落水するところだった。磯靴を履いていれば避けられる転倒であった。
・フローティングベスト着用者の落水
磯で移動をしている時に足場が少しかわっていることに気がつかず転倒し落水。フローティングベストを着用していたことと、比較的安全な平磯であったためすぐにはい上がることができた。
・フローティングベスト未着用者の落水
磯ではないが、堤防釣り中にフローティングベストを着用していないアングラーが落水する現場に遭遇した。偶然タモを持っていたため、タモで誘導し助けることができたが、タモに手をかけるまでパニックを起こし、なんとか浮いていられるような状態だった。フローティングベストを着用していれば、パニックにもならずより安全に助けることができたのではないかと思う。
・転倒し脇腹を強打した
夜間の釣りでいきなり高い波が来て焦り逃げようとしたところ転倒し、脇腹を強打。しかしフローティングベストがクッションとなり多少の痛みだけで済んだ。かなりの衝撃だったので、フローティングベストを着用していなかったら骨折していたかもしれない。

危険なことを避けて楽しい釣りを
磯は素晴らしいフィールドで立っているだけでも本当に気持ちがいい場所だ。今回挙げた注意点をご参考にしていただき、楽しい釣りをしてほしい。
<山下洋太/TSURINEWSライター>
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