釣りに行くにも雨は避けたいと思うところだが、むしろ雨の方が好調となる釣り物がある。今回は雨日和に好調で、浅場に移動してきて釣りやすくなったマルイカを紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター古谷健太)
相模湾マルイカ釣り
マルイカ釣りは相模湾で1、2月ごろからスタートする。シーズン初期は水深90mという深場から始まることになるが、ターゲットのマルイカはかなり小さく、アタリを取るのが難しい相手なので深場のころは慣れていないと手が出しづらい。
しかし、春先になると水深30m以内の浅場にマルイカの群れが入ってきて、慣れていない方にも釣りやすくなってくる。繊細なアタリを捉えて積極的に掛けにいくスタイル、そしてスッテの配色に思いを巡らすというゲーム性が人気の釣りだ。
マルイカ釣りは雨天が好適?
そんなマルイカだが、「雨の日はマルイカが好調になる」という噂を聞いたことがないだろうか?私もこの噂自体は知っていたが、同じ軟体系であるマダコやアオリイカは淡水(つまり雨)を嫌うという話も聞いたことがあるため、その真偽は不明であった。今回は、敢えて雨の日を狙い、雨の日のマルイカは本当に好調なのか、確かめてみた。

一俊丸でマルイカ釣り
5月13日、茅ヶ崎の一俊丸さんにお邪魔した。天気は狙い通りの小雨。予報では強めに風も吹くとのことであったが、実際にはそんなに強風は吹かず、釣りはしやすい雰囲気であった。
午前6時の出航から40分ほどでポイント到着。水深は大体30m前後といったところで、いかにも初夏の浅場マルイカという状況である。

群れ見つけると船中連発
一流し目は船中不発に終わったが、すぐに別の群れに当てなおすと着底でサオ先にアタリが伝わってくる。すかさずアワせると小さなマルイカだが「ズシっ」とした重さが伝わってくる。船中でもどんどんイカを掛けているようで、今日が好調な日であることは疑いようがない雰囲気である。

40分流しっぱなしも
イカ釣りの場合、エサで群れを足止めしているわけではないし、イカの群れは移動が意外と早いので、同じ流しで群れを目掛けて何度も投入し直せることは多くない。しかし、この日は流しによっては10回程度も連続で投入、ヒットが続くこともあり、あとから確認したところ、とある流しでは40分も流しっぱなしにできていたそうだ。
最終釣果
最終釣果はマルイカ3回目にして84匹と、自己記録を大きく更新する大満足の結果に。良型も交じった。途中でしばらく群れを探すために船が止められない時間帯もあったが、乗船時間中のほとんどを釣りに充てられた好調な日で、当たりスッテを探したりすることもせず、最初から最後まで同じスッテの配列のまま通し、最終的には84匹(ムギイカ3割)の好調果となった。

ちなみに私自身は昨年からマルイカを始め、昨年挑戦した2回の釣行では1匹、19匹という釣果(ちなみにいずれも晴れだった)、今年はこれがシーズン初挑戦の合計3回目での釣果である。マルイカ釣りに関しては「ほぼ初心者」の私がここまで奮闘できたのも雨のおかげかもしれない。ちなみに、当日の同乗者のトップは137匹というダントツの釣果を上げている方もいた。また乗船した方の釣果の平均値は80匹ちょうどということで、全員十分な釣果を上げられたことになる。
マルイカ雨の日が狙い目
さて、なぜ雨の日のマルイカが好調なのか、その理由はマルイカに聞いてみなければ分からないが、残念ながら答えてくれるわけではない。しかし、同じ船の前日、前々日の釣果と比べてみても明らかに釣果が跳ね上がっている。もちろん釣り手も違えば、潮も違うし、流す場所も全く同じということはあり得ないから、「そういう日だった」と言ってしまえばそれまでだが、他の船を見ても平均して良好な釣果を上げているように見受けられ、どうやら雨の日にマルイカが好調になるという噂は本当だったと言って間違いないようだ。

梅雨に入り、天候が崩れることが多くなってくる。
<古谷健太/TSURINEWSライター>
▼この釣り船について一俊丸
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