オイカワ釣りの季節がやってきた!今回は単体毛バリではなく、上下に二つ付ける「トレーラー仕掛け」でオイカワを釣ってみた。埼玉飯能市の入間川での釣りをリポートする。
『テンカラ』ステップアップ解説:「二本毛バリ」仕掛けは効果的か?
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライタイー小島満也)
オイカワとは

いまさら説明不要の清流に棲むポピュラーな小魚。川釣り代表格の魚だが、水面を流下する水生昆虫を渓流魚のようにライズして捕食するので、毛バリ釣り愛好家からも格好の相手として、人気がある。
オスは繁殖期を迎える初夏になると、体に鮮やかな婚姻色が現れ、尻ビレがまるで羽衣のように優雅に伸びる。13~14cmになると大型の部類。ヒットすると、小気味よくサオを曲げる。近年は、専用のフライロッドも市販され、フリークたちの裾野は近年広がっている。
入間川のオイカワ釣り場

釣り場は、飯能市落合地区で成木川が合流する、すぐ下手に架かる加治橋からJR八高線鉄橋までの500~600m間。この区間はトロ場、浅瀬、ガンガン瀬、落ち込み、分流と川相はバラエティに富む。オイカワだけでなく、カワムツ、コイ、バスも混成する。季節にはアユのトモ釣り場にもなる好釣り場だ。
成木川合流点前の右岸に駐車スペース(無料)があるので、車利用の場合はここに停める。釣り場へは右岸に沿う遊歩道を利用する。加治橋をくぐり、中学校と高校の裏を歩くが、一帯の遊歩道は桜が緑陰を作っているので、河原を見下ろしながら、一休みするのにもいい。
釣り場へは遊歩道のどこからも下りられる。
釣りの前に入漁券

右岸側の加治橋袂に市林業センターの建物があり、1階に入間漁業協同組合の事務所(電話042-973-2389)。平日なら、ここで入漁券が購入できる。休祝日釣行なら、事前に券販売店舗の情報を入手しておこう。入漁料はリール釣り(フライ、ルアー含む)なら700円、ノベザオなら400円(いずれも1日)。
学校裏で釣り開始

さて、実釣場所に選んだのは、学校裏。ここは、大きなトロ場の流れ出しが南北に分流するところ。水量が多い北側の分流で開始した。仕掛けは、渓流釣り用のテンカラ仕掛けをそのまま流用。ただ、ラインの先に接続するハリスについては毛バリを上下に二つ付けるトレーラー仕掛けである。
トレーラー仕掛け

このシステムは解説編で説明しているので、詳細は割愛するが、使用した毛バリついては、上がオレンジボディにヘンハックル、下には孔雀ボディに黒色のヘンハックルをパラリと巻いたもの。孔雀ボディは水面下に沈めるため、ビーズ付きとした。サイズはいずれも同じ16番。タックルはテンカラザオに、テンカラ用レベルラインを用いた。
釣り方

上の毛バリのベンド部分に長さ30cmほどのハリスを接続し、その先にもう一つの毛バリを結んだ仕掛けをやや斜め下流にキャストし、下側の毛バリ先行で流す。この時の注意点は毛バリ同士の絡み防止のため、できるだけハリスが直線状で着水するようにキャストしたい。
下の毛バリに好反応
瀬を中心に釣ってみたが、オイカワは上と下の毛バリにヒットした。ただ、どちらかというと、下の毛バリへの反応がよかった。推測だが、これはポイントへ先に下の毛バリが到達することと、ビーズ付きという毛バリの形態がオイカワを誘引したと思われた。
ダウンクロスで毛バリを流しているため、アタリは向こうアワセ。そのため、サオは先調子ではなく、6:4など、胴に乗るタイプがおすすめ。
二本毛バリは好感触
前回の解説編「『テンカラ』ステップアップ解説:「二本毛バリ」仕掛けは効果的か?」でも書いたが、毛バリを上下に二つ付ける今回のトレーラー仕掛けは、フライフィッシングの釣り方の一つとして確立されている。それをテンカラタックルで試しただけにすぎない。二本毛バリテンカラの最終目標は、渓流でのヤマメ釣りである。入間川のオイカワはその序章。
が、前段階の試行ではあったが、毛バリを二つ付けたことによるトラブル回避のキャスティング、毛バリの流し方など通常の単体の毛バリ釣りにはない技術的な面白さがあった。本格的にやってみたい思いに今、かられている。
<小島満也/TSURINEWSライター>
▼この釣り場について入間漁協
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