三陸沿岸の夏のイカ釣りと言えば、スルメイカ釣りです。ここ数年はイカメタルやイカジグを使った釣りが人気です。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター堀籠賢志)
ナイトゲームの注意点
岩手県三陸沿岸のスルメイカ釣りはナイトゲームが主流となっています。まずはその特徴と注意点を確認しましょう。

岩手県三陸沿岸のスルメイカ釣りは、暑い夏の夕方から出船して夜半までの釣りです。船をアンカーで固定、集魚灯を灯してイカを寄せて釣ります。船上は集魚灯の灯りで充分な光量がありますので、ヘッドライトなど、個別に用意する必要は有りません。逆に集魚灯の灯りで日焼けすることもありますので、半袖短パンはお勧めしません。
夏とはいっても、三陸沿岸はヤマセ(オホーツク沿岸からの冷たい空気)が入るとヒンヤリとした空気に覆われて肌寒いこともありますので、それなりの服装が必要です。もちろん、イカ墨で汚れる事もありますのでカッパなどもあった方がいいです。
また、集魚灯の明かりに虫も寄ってきます。蛾や甲虫が苦手な方は薄手のパーカーなどを着用するのもオススメです。
遊漁船の集魚灯に用いる電球は一般のものとは違ってとても高価なものです。仕掛けを投入しようとしてオモリ、鉛スッテ、ジグなどを電球に当てて破損しないようにする必要があります。
スルメイカは獰猛
日本人はイカ好きなことで知られています。イカは日本人の食卓に欠かせない重要な惣菜魚ですね。中でも一般的にイカと言えば、やはりスルメイカが中心になるでしょう。
スルメイカは活動的なイカで性格は獰猛。攻撃的な性格が強い印象のイカです。活動範囲も沿岸域から深海まで幅広く生息していますし、筋肉質でツツイカ系の中では引きも強いです。
海中でも、ベイトフィッシュをガンガン追い回すタイプのイカで、泳ぐスピードも速いことから他のイカと比較しても動体視力や運動機能が高いように思います。
スルメイカを釣るためのキモは、「素早い動きへの反応がいい」、「よくベイトを追い回す」という、スルメイカのクセを理解して釣りに繋げることがキモです。
例えば、強め速めのジャーク、シンカーやナマリスッテの重さを重くしてアクションにメリハリを持たせること、広範囲に探ることがスルメイカには特に効果があります。
二刀流で攻略
スルメイカナイトゲームは二刀流がオススメです。
イカメタル釣法

まずはイカメタル釣法。一般的なオバマリグ、エギを使ったオモリグともにスルメイカにも有効な釣り方です。基本はスッテやエギを速め強めに動かして、スルメイカの注意を引き、続くリグの止めでハリを抱かせるのが釣りの基本です。
ヤリイカやケンサキイカのイカメタルと一味違う点は、シンカーやナマリスッテを重くすると釣れ具合がかわってくる点です。
もちろん、スッテ、エギをイカに抱かせるにはリグの安定は欠かせませんが、かと言って緩慢なリグの動きでは抱き込まないことが多いのがスルメイカの特性です。なので、メリハリのある動きを出すためにシンカー、スッテは重いものがよく釣れることが多いです。
同じ理由から、少し強めのロッドの方がスルメイカ釣りには向いていることも覚えておいて損はないでしょう。
イカジギング釣法

近年、スルメイカ釣りに手軽さと軽快さで人気が出ているのが、ジギングです。通常のメタルジグにカンナバリをセットしたもので、イカ釣り用に専用のメタルジグも市販されています。ロッドもライトジギングロッドで構いません。
軽快にスピーディに広く探って釣ることが可能な上にジグで釣れるスルメイカは型がいいこともあって、人気になっています。
スルメイカの活性がよく乗りがいい時間帯は、イカジギングの独壇場となることもあります。ただし、イカの活性が落ちて、お触りだけで乗りが悪い時間帯はイカメタルに軍配が上がりますので、二つのリグ、イカメタルとイカジグを使い分けて効率よく釣果を上げるのがオススメです。
<堀籠賢志/TSURINEWSライター>
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