アジングでは0.8gのジグヘッドを用いることが多い。高比重のエステルラインで運用すると、0.8gでも表層~ボトム付近まで探れる。

今回は0.8gのジグヘッドの重要性を考えてみよう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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地域を問わず0.8gはマスト

現代アジングの基本は、専用タックルに、水なじみのよいエステルラインを使用し、なるべく軽量リグでアジにハリ掛かりさせる、というものである。では、軽量リグの基本となるのは、何gくらいなのか?水深にもよるが、0.8gという重さが、汎用性が高い。

水深1m以下や、1.5mくらいならばもう少し軽いリグを使う必要があるが、それ以上ならば0.8gがベースだ。0.8gという重さは、ピーキーな専用ロッドを使えば手元でもそれなりに操作している感触があり、使いやすい。

『アジング』ステップアップ解説:「0.8g」ジグヘッドは万能選手?
0.8gのジグヘッド(提供:TSURINEWSライター井上海生)

地域性のようなものは、ジグヘッドのg数に関してはおそらくほとんどないだろう。よって0.8g固定でいい。アジが何に食うか、その特色は、ワームのカラーなどに出る。少なくともそのアタリの出方を妨げないのが、0.8gという万能的な重さ、といえる。

可能であれば組み合わせるエステルラインは0.2号台でいきたい。0.3号となると、0.8gではあまり飛ばない。ラインは細ければ細いほど飛ぶし、リグの存在も感じやすい。0.8gというヘッド重量の万能性を最大限に引き出すために、より細いイトを推奨する。

表層からボトムまで

潮がかっ飛んでいる場所でなければ、外海でも、湾内でも、0.8gのジグヘッドは重すぎず軽すぎず、表層からボトムまでやれる強みが大きい。そしてアジが少しでも捕食の気分であれば、必ずこの重さ、フォールスピードにアタリが出る。もちろん乗せ切ることができる。

そもそもアジングのカウントダウンで5カウント、10カウント、15カウントと3つのレンジをやれといわれるのは、ジグヘッドの重さ0.8gを基準として言われているはずだ(もしくは1g)。

無風時5カウントで表層、10カウントで中層、15カウントでボトム付近。大体1カウント1秒読みでカウントダウンすると、5カウントなら2m程度、10カウントなら5m程度、15カウントなら8m程度は水深が入るだろう。15カウントでは根に捕まることが多いので注意したい。

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0.8gはレンジも入れやすい(提供:TSURINEWSライター井上海生)

シャンク長の違う0.8gを準備

汎用性の高い0.8gのヘッドが、そのままマッチ・ザ・ウェイトとなることもある。たとえば大阪湾近郊ならば、筆者の経験上、秋の垂水漁港の内向きのアジはほとんど0.8gにしか食わない。0.4gにするとアタリは増えるのだが、吐き出されることが多く、高活性なショートバイトに対応できない。0.8gの重量感が、うまくアジの口に食いついてくれるのだ。

こういう状況で必要となるのが、同一重量のシャンク長違いヘッドだ。ショートシャンクのヘッドと、ノーマルシャンクのヘッドを用意しておく。ショートバイト気味ならばショートシャンクにし、高活性ならばノーマルシャンクにする。

これでほとんど0.8gのフォールスピードに反応するアジを、そのときの活性に合わせて攻略できる。

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シャンク長の長短を準備(提供:TSURINEWSライター井上海生)

0.8gで乗せ切れない場合

基準となる0.8gでアタリは出るが、乗せ切れない場合はどうするか?基本的にはもう少し軽くするのが手だ。ただ、レンジの入れ方として、もう2カウント前後ずらすと、アジの食い方に角度が出て(食い上げ、食い下げなど)、ハリ掛かりする場合もある。

また、軽くしても乗らないときには、フォールスピードをあえて速くする。1g、1.2gまで重くするのだ。落ちていくものに反応しているアジは、ファストフォールで釣る。

0.8gが通用しない場合も

汎用性の高い0.8gのジグヘッドだが、これは海がやりやすい状態であることを想定しての話だ。マヅメの釣りや、潮がかっ飛んでいる外海で釣る場合には、もう少し重いヘッドウェイトを使う。その場合は1.5g程度が基準となる。

<井上海生/TSURINEWSライター>

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