連休中、TVでオリンピック観戦ばかり。このままでは、体力が落ちてしまうとアスリートを見習い真夏の明石ジギングに。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター田中耕二)
魚英で青物ジギング
7月26日、午前4時に受付に行くと、ジギングサビキを付けるとアジが狙えるので、ないなら買っておくようにとのこと。へ~と思ったが、個人的にはブリの強引とサワラの食味を期待していたのでスルーして乗船。
出船すると朝一は大物を狙うから重いジグを付けて、リアフックは外しておくようにとアナウンス。どうやら小磯にいくようだ。明石海峡大橋を越えると潮波が立ち始め、目でも潮が速いのが分かる。私は、魚英2号艇の右舷大ドモからシルバーロング250gを投入。

ジグの墓場「小磯」
小磯は、強烈なカケアガリを速い海流に乗って攻める。一瞬の油断で根掛かりしてジグを失うことになるので、ジグの墓場とも呼ばれる明石きっての大物場。小磯に挑む時、ジグロストの恐怖心と大物と対峙できる期待感が入り混じったこの感覚が好きだ。
55mからスタートしてボトムを取り、ワンピッチジャークで様子を伺う。ジグが潮に乗りスライドしている感覚があるので、潮の流れとジグの重さ、動きがマッチしていると思える。釣れそうだ。
ファーストヒットはハマチ
水深がどんどん浅くなると左のアングラーが根掛かりブレイク。私は何度かボトムを取り直しながらジャーク&フォールで誘っていたが、やがて上げてとアナウンス。
中層でサワラでも食ったのかと思ったが、間違いなく青物の引き。ただ、狙いのサイズではない。船中ファーストバイトだったので、少し慎重ファイトしてネットに取ったのはハマチ。サイズは55cmほどだが、丸々としてパワフル、そして美味しそう。

船中ハマチがポツポツ
気をよくして続きを狙ったが、ハンドルにPEが巻き付いてしまうトラブルがあって貴重な朝一のひと流しを無駄にした。予備の3ozロッドに220gのリアバランスジグを付けて狙ったがバイトなし。250gに変更した次の流しで同サイズのハマチをゲット。船中でもポツポツとハマチが上がる。比較的しっかりと動かしているアングラーがヒットしているように思えた。
250gのジグをしっかりと動かすためにトラブルにあった4ozロッドのシステムを組み直す。これでひと流しを無駄にするが、より効率的にアプローチするために必要な時間である。この時間を惜しみ、合ってないタックルのまま続けたり、不完全なノットで挑むことは本末転倒なのでしっかりとFGノットを組む。
着底寸前にバイトしたのはメジロ
次の流し。ジグが着底し10mを誘い上げてフォール。
魚は首を振って抵抗するが、その振り幅が大きい。ドラグが鳴いてギューンとラインを引き出される。経験上、メジロは確定でブリかもってサイズ感。止めたいが、無理やり止めるとブレイクの危険性も……。
これこれ、これを求めて海に来ているのだよ。最後まで抵抗して楽しませてくれたのは、76cmのメジロ。
反応求めて東へ転戦
その後、ポイント移動して淡路寄りの橋脚付近を攻めた。ここは、根掛かりが頻発するポイントではないのでリアフックを装着してハマチを追加。ハマチは、まだ釣果のないアングラーに嫁いでいった。
この日、バイトのあるないがハッキリとしていた。
バイトが遠のき、大きくポイント移動。クチノセと呼ばれるエリアである。ここはサワラがヒットする好きなポイント。160gのブルピンを遠投し広範囲に探ってサワラを狙う。中層でフォールを止めるバイトがあって「これは貰った」と喜んだが、ハマチ君をリリース。サワラのバイトはなく青物も活性が低く、更に東へ転戦。
ジグサビキでメクリアジ狙い
ここではアジが狙えると船長。ジギング船なので、アジなんて誰も真剣に狙わないだろうと勝手に思っていたが、皆さんジグサビキをセットされている。そういえば、この時期に明石界隈で釣れる瀬付きのマアジはメクリアジと呼ばれ、ブランド化されている。美味いことで有名で、そりゃ皆さん必死に狙うよね……。失念していたのは、私である。
朝、受付でのアドバイスを素直に聞いてジギングサビキを購入しておけばよかった。タックルボックスを探って8号のサビキを発見。ただ全長が長すぎるので、半分にカットしてミキイト下部にジグを装着して水深60mに投入。
これは全く事前情報がなく手探り。左舷トモに常連さんがいたが、ワシも分からんと首をひねる。見よう見まねで仕掛けを上げ下げしていると、ベタ底でバイト。ククク、クンと手応えが伝わる。ドラグを緩めて巻き上げたが、口切れ…。ま、そもそもそんなスケベ心で上手くいく訳がなく、ヒットすれども口切れの連発で嫌になった。

サワラ狙いに切り替え2匹御用
そんな時にミヨシではサワラが上がる。そう、今回はサワラを釣りにきたはずと3ozタックルに持ち直す。歯対策に30cmほど10号リーダーを入れて200gのシルバーグローを海底に送り込む。着底から規則正しくワンピッチで誘い上げ食わせの間(フォール)を入れる。
次はサイズアップと意気込み、フォールに集中していると着底寸前にジグを止めるバイト。すかさずフッキングするとドラグが滑る。引きは良型サワラのものなので慎重になる。サワラは引きの強い魚ではないが、その歯にまともに触れると10号とてひとたまりもない。リーダーに傷が入っていることも想定し、丁寧に浮かせて船長の構えるネットに入れてゲット。やったぜ!82cmの幅広サワラで美味そう~。

メクリアジも何とか5匹
すっかり満足したが、やはりメクリアジも欲しい。急造したジグサビキを送り込みサワラに切られながらもアジ5匹とサバ1匹をゲットしてストップフィッシング。青物5匹とサワラ2匹は上出来でも、メクリアジには課題が残った釣行だった。
アジを2ケタ以上仕留めていたアングラーは、フラッシャーサビキを余り動かさずに釣っていた。もちろん極端に軟らかいロッドと低ギアのリールだったので、ちゃんと準備することが重要だと思う。

なお、メクリアジは脂ノリノリで激ウマでした~。また釣りたい!!
<田中耕二/TSURINEWSライター>
▼この釣り船について魚英
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