カツオを狙って御前崎港から出船した。途中からエサを、形が崩れにくくエサ取りがつついても残るワームに変更したのが奏功し、7匹の本命に出会えた釣行をリポートする。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

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金洲遠征でカツオ狙い

7月22日、カツオを狙って御前崎港から出船した。昨年も8月3日に釣行したが、船中でもカツオはまったく釣れなかった。あれから1年、リベンジに燃えて釣行した。

午前4時すぎに出港。釣り座は抽選で胴の間となった。金洲までは約1時間。仕掛けはイラスト通りだが、カツオリーダーは必須アイテム。愛知県では手に入りにくいかもしれないが、ネットで購入可能だ。

金洲遠征船でカツオ快釣 「オキアミ型ワーム」でも本命連続ヒット
タックル図(作図:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

金洲へは午前5時45分に到着。釣り開始は6時と決まっている。すでに遊漁船や漁師船が互いに間合いを取って集結していた。やはり注目されているようだ。

午前6時を過ぎると船が一斉にポイントに移動する。

船長から「15~20mに魚がいるので15mでやって」と指示が飛ぶ。

突如振動するような引き込み

1投目、シャクリを入れて15mで反応を待つが魚は食わない。他の人のサオも沈黙したまま。真向いの船ではカツオが上がっているようだ。

金洲遠征船でカツオ快釣 「オキアミ型ワーム」でも本命連続ヒット
金州はカツオの争奪戦だ(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

5分後に次のポイントへ移動する。ポイントといっても、集結した船の外側に移動する。他の船も同じように移動するので、最初は船団の端にいても、いつのまにか真ん中にいることになる。

船長の合図に合わせて仕掛けを投入、17mまで落としてコマセをまく瞬間にビビビビビと引き込まれる手応えを感じた。青物のようなトルクがある引きとは異なり、重さはないが激しく振動するような引きだ。泳がせ用のロッドがその振動を吸収してくれる。

4kg級カツオをゲット

フルパワーで巻き上げ、船べり停止機能で残り5mで停止する。実はここからが勝負だ。カツオリーダーをつかみ、テンビン、ハリスを手繰り上げて一気に魚を引き抜く。これが理想だが、カツオの激しい抵抗に遭い抜き上げられない。

下を向かれて綱引き状態になると3~4kgクラスでも引き抜けない。

ここで船長が素早くタモですくってくれた。上がったカツオはアベレージサイズの4kg級。なんとか1匹ゲットし、昨年のリベンジを果たすことができて気が楽になった。

金洲遠征船でカツオ快釣 「オキアミ型ワーム」でも本命連続ヒット
アベレージサイズのカツオゲット(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

カツオ釣りでは、群れの移動先を予測し、先回りしてカツオを食わせる。船長の合図で仕掛けを投入し、数分間でカツオを釣ると即移動となる。その間に手返しよく釣ることができるかどうかが重要。もたもたしているとチャンスを逃す。

オキアミ型ワームで4匹追加

午前9時までに4匹ゲット。今までは移動するたびにアタリが出たが、なかなか食わなくなった。そこで、オキアミ型のワームをエサとして試してみた。カツオはフィッシュイーターなので臭覚より視覚で獲物を追う魚だ。以前、オキアミ型のワームでキハダを取ったことがある。

多分カツオも食うはずだ。

エサと同じように17mまで仕掛けを下ろし、シャクリを入れて15mで待つ。予想通りカツオが掛かり、ワームで4匹ゲットした。ワームだと形が崩れにくく、エサ取りがつついても残るので、この試行は成果だった。

カツオの活性は朝と比べると落ちたが、それでも単発で食ってきたので、常に緊張感を持って釣りに集中できた。それでもバラしてしまうカツオがいる。これをどうしても取りたいと試行錯誤しているうちに納竿時間となった。そのくらいとても面白かった。

「日戻りカツオ」を堪能

当日の釣果は、本ガツオ2~4kg7匹、ムロアジ5匹。昨年のリベンジも果たして大満足。自分のノウハウを広げることができた実のある釣行となった。

金洲遠征船でカツオ快釣 「オキアミ型ワーム」でも本命連続ヒット
絶品カツオ料理(提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)

カツオは妻の実家に持ち込み家族と食べた。

釣った日に持ち帰ったカツオのことを「日戻りカツオ」というらしい。日戻りカツオの刺し身は特有の生臭さが全くなく、うま味が感じられてとてもおいしかった。

母も一口食べて「こんなにおいしいカツオを食べたのは初めてだ」とあっという間に平らげてしまった。翌日も全く臭みが出ず、タタキ、秘伝の手こねずしとカツオを堪能した。

<週刊つりニュース中部版APC・石川友久/TSURINEWS編>

▼この釣り船について
出船場所:御前崎港
この記事は『週刊つりニュース中部版』2021年8月20日号に掲載された記事を再編集したものになります。

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