画期的な新釣法かそれともただの邪道か。泳がせ釣りとタイラバを一つのタックルに納めたリアル二刀流「およラバ」をイチ早く紹介。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮崎ゆきお)
オモリの集魚効果
筆者は今シーズン、アジの泳がせヒラメ釣りナイトゲームや胴付き仕掛けのムギイカ釣りなどの釣行を重ねる中、今さらと言われるかもしれないがカラーオモリの集魚効果に注目しはじめた(笑)。
これまで筆者はエサ釣りのオモリは鉛色のコスパの良いものしか使ってこなかったのだが、今シーズン、カラーや夜光オモリを使用している他の釣り客が比較的釣果が良いケースを目の当たりにしたため、にわかに気になりだしたのだ。
実際に筆者が夜光オモリでチャレンジしたムギイカ釣行ではそれだけが原因ではないとは思うが釣果はアップした。
エサ釣りのオモリを考察
考えてみれば、筆者が以前から慣れ親しんできたジギングのメタルジグやタイラバ釣りのタイラバヘッドも「フックやネクタイが装着されているオモリ」といえないこともない。リーリングやロッドアクションだけではなくジグやタイラバヘッドそのものも魚へのアピール力を確実に持っている。

数年前から流行しはじめたエビング釣法はジグにあえてフックを装着せず、魚にアピールするオモリとして使用している。そう考えるとエサ釣りのオモリをカラーオモリなどにしてターゲットやベイトにアピールする戦略はアリかもしれない。
泳がせ×タイラバ=『およラバ』
今年7月ライトタックルアジ泳がせ釣りの予約日を数日後に控えた筆者はひとりで作戦会議。釣り船指定のオモリの50号はカラーオモリを用意しようと考えた。
さらに、今回対象魚がキジハタなどの根魚ということもあり50号相当のタイラバもオモリの替わりに使用してはどうかと思い立った。エサの活アジ君だけではなくタイラバでも強烈にアピールし相乗効果を狙う作戦である。

オモリの重量は1号=約4g。50号では約200gだ。念のため手持ちの50号のオモリをフィッシングスケールで実測してみたところピッタリ200g。
沖釣り界の大谷翔平になれるか。釣行前からわくわくドキドキである。「およがせ」プラス「タイラバ」なので『およラバ』と命名しよう。
『およラバ』釣法のメリット
『およラバ』のメリットといえば、やはり「二刀流」であること。それによる釣果アップを想定してはいるが、より具体的に項目化するならば以下だとうか。
・タイラバのアピール力により、活アジへのヒット率が高くなる。
・タイラバそのものへのヒットも期待できる。
・タイラバと活アジの相乗効果によりヒット数が増える。
デメリットはある?
頭の中は成功するビジョンしかないが、ここはひとつ冷静にデメリットも考えておこう。
・タイラバに違和感を感じ本命が寄り付かない。
・タイラバの集魚効果でエサ取り魚ばかり集まってしまう。
・タイラバにフックが付いているため根掛かりのリスクが高まる。
・潮の状況によっては他の乗客とのオマツリが発生するリスクが高くなる可能性がある。
・タイラバと活アジで手前マツリが発生しやすくなり手返しが悪くなる。
同乗者に迷惑はNG
なんだかデメリットの数がメリットよりもやや多いが……?

デメリットを上回る釣果を期待することにしよう。もしも上記のようなデメリットが発生するようなら潔く撤収すべきだろう。とくに、オマツリが発生し他の釣り客に迷惑をかけるようであればすぐに中止すべきだろう。
<宮崎ゆきお/TSURINEWSライター>
The post 釣り人的「二刀流」に挑戦 泳がせ×タイラバ=『およラバ』は成立する? first appeared on TSURINEWS.