三重県尾鷲市梶賀の磯で、自身初となる底物釣りに挑戦してきた。私のサオにもイシガキダイがヒットし、初挑戦で本命をキャッチした釣行をリポートする。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・東弘幸)
底物釣りに初挑戦
8月28日、自身初となる底物釣りに挑戦してきた。ステージは久しぶりの三重県尾鷲市梶賀の磯。利用した勝三屋渡船は民宿も経営しているので、前夜の晩ご飯も楽しみの一つだ。目の前が船という立地で、出船直前まで寝ていられるという快適さがうれしいところ。
同行していただくのは鈴鹿市在住の山本さん。底物歴45年の大ベテランだ。私は手ぶらで、道具やエサなど全ての準備を山本さんにお任せというプランである。
午前5時10分、ゆっくり梶賀港を出船。船は解禁磯の大黒エリアへ入っていく。数人のお客さんを渡した後、私の名前が呼ばれた。渡礁したのは沖大黒の雛壇。

その名の通り足場が良く、さらに背面には大きく岸壁がそびえ立っており、直射日光を遮ってくれる。暑い日は快適なポイントだ。
速潮&エサ取りに苦戦
山本さんがテキパキと準備を開始。ピトンとハーケンを打ってサオを準備、仕掛けを作ってと、一連の流れを学んだ。
今回のエサはサザエ。あとで知ったのだが、夏場はエサ取りが多くてサザエは向かないらしい。エサの付け方を教えてもらい仕掛けを投入するが全然着底しない。足元から水深20m以上というドン深な上、激流でオモリ40号でさえ流される。初の底物釣りでこれはあまりに過酷な状況だ。
山本さんの指示に従っていろいろ試していくと、なんとか底物釣りのカタチっぽくなってきた(ように思う)。しかし、穂先がコツコツと揺れただけでエサがなくなってしまうのでアワせるタイミングがない。
底物釣りは相手が食い込んで反転するまで待たないと口に掛からない。アワセを入れたい気持ちを抑えてじっと穂先を見つめる、やがてエサがなくなる。そういったモヤモヤした時間が過ぎていく。
山本さんいわく、相手がエサ取りや本命の小型だとこういう状況に陥るらしい。
なんとかイシガキダイ手中
弁当船が到着し、海を休ませる意味でも休憩を挟む。これで状況が好転してくれたら……。仕掛けを投入すると、すぐさまアタリ。そして穂先がグンと入った。山本さんの「今や!」という声とともにアワセを入れる。しかし、魚が付いているかどうかも怪しいくらい軽い。巻き上げてみると高級魚のメイチダイが姿を現した。これはうれしいお土産だ。

その後、山本さんのサオもグンと曲がり35~38cm級のイシガキダイをゲット。私のサオにもイシガキダイがヒットし、何とか初めての底物釣りでボウズは回避できた。
季節に合ったエサも重要
私は用事のため昼で帰ったが、夕方までやった山本さんはオオモンハタ50cm級などを釣って楽しんだようだ。
帰宅してさばいてみると、イシガキダイのおなかからはたくさんのウニのトゲが出てきた。私は今回サザエで挑んだので自然のものか他の釣り客のものかは分からないが、季節によってエサを変えることも重要だと学んだ一日だった。
<週刊つりニュース中部版APC・東弘幸/TSURINEWS編>
▼この釣り船について梶賀の磯
問い合わせ:勝三屋渡船=0597(27)2182 つりエサ市場=0598(74)1091
この記事は『週刊つりニュース中部版』2021年9月24日号に掲載された記事を再編集したものになります。
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