妻と沼津市の内浦へ船外機付きボートでアマダイやヒラメ、ハタ等の端物も含めた五目釣り狙いに行ってきた。風が強く苦戦を強いられたがイトヨリやアカハタを釣ることができたのでリポートしたい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

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沼津でボート釣り

7月に沼津の三津浜に海水浴に行った時、甥っ子と水中眼鏡で魚が沢山泳いでいるのを発見。しかも釣りをしているボートも散見し、自分もこの海域で釣りをしたくなってきた。昔取得した船舶免許(1級小型船舶操縦士)もたまには利用しなくては勿体ないと思い、重須にある「レンタルボート原丸」に予約を入れた。

当日の状況

釣行したのは11月20日(土)。天気は晴天。朝はかなり冷え込んだので、例年ならこの時期としてはまだ早い防寒着を着込んで寒さ対策万全で出掛けた。風は強いが海はナギ。

当日のポイント&作戦

大きめのボート(7人乗り25馬力船)をレンタルして、アマダイや置きザオで活きアジをエサにして端物を狙うことにした。さらに一つテンヤやサバの切身エサの胴つき仕掛けも準備して、「釣れるものは何でも釣ろう!」という五目狙いの作戦だ。

ボート店に電話して釣り可能な時間を聞くと「今の時期、朝は6時半からで帰りは15時半までに戻ってきてください」とのことだった。それと「フグが凄く多くて困っている」と……。

タックル&仕掛け

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アマダイ(作図:TSURINEWSライター藤倉聡)
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浅場の根魚(作図:TSURINEWSライター藤倉聡)

※アマダイのエサはオキアミを使用。

まずは淡島周りを目指す

「釣具のタイシ」で活きアジなどのエサを購入。道中妻に「少しエサのアジが大きい気がするけど……」と言うと、妻は「切るか!」と驚きの発言。なぜエアーポンプ付のバケツで生かしたまま大事に運んでいるのかをじっくり説明。現地には6時半前に到着。

タックルの準備をして7時に出航。船は広々としていてイケスもあり快適だ。富士山も綺麗に見えてテンションMAX。

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富士山にテンションMAX(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

がしかし、魚探を積み込むのを忘れて一旦船着き場に取りに戻り再出発。淡島周りのポイントへ向かう。

淡島沖の水深76mでスタート

アマダイを狙って淡島の西沖合、水深76mでまずは妻が仕掛けを下ろす。思ったより風が強い。

パラシュートアンカーを持っていないのでドテラ流しでスタートするが船はあっという間にポイントから流される。しかもミチイトが斜めに入り釣りづらい。

船が安定しないせいか妻は船酔い気味になったので酔い止め薬を渡す。

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淡島周りのポイント(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

フグの猛攻に戦意喪失

しばらくすると妻は「きたかも!?」と言いながらリールを巻き始めた。しかし魚は掛かっておらずハリがない。すぐに船宿の話を思い出し「フグだ!」と察する。

妻の仕掛けを結び直し再び投入。

すると今度は「軽い……」と言いながらリ-ルを巻きだす。PEラインが途中から切られる所謂高切れだ。天秤、オモリ、仕掛けは全てロスト。

筆者も端物狙いの仕掛けとアマダイの仕掛けを下ろしてみると、後者は案の定フグの猛攻に合いハリはなくなった。続く第二投も妻と同じくPEラインを切られる。一瞬にして次々に切られ流石に戦意喪失気味となる。

これでは釣りにならないとポイントを移動することにした。

ワラサ根付近の水深82mに移動

次のポイントはワラサ根付近の水深82m。妻は一つテンヤ仕掛けでチャレンジしたが、またしてもフグにPEラインを切られてテンヤを失う。

一方筆者のアマダイ仕掛けには一投目からアタリが訪れる。リールを巻き上げてくると水面に現れたのは良型のイトヨリ。慎重にタモで救ってGet!これでボウズは免れて一安心。しかし後が続かずこのポイントも諦めることにした。

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イトよりをGet(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

ランチはカップラーメン

その後、立保や足保の沖を転々とするが風は収まらず釣りづらい状態は続きアタリも無いので昼食を取ることにした。

実はこの日「アルポット」を試すのを凄く楽しみにしていた。「アルポット」とはアルコールランプ構造の湯沸かし器のこと。案の定ボートの上で食べるカップラーメンは格別だ。食後残ったお湯でインスタントコーヒを作りのんびり飲みながら作戦会議。

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アルポット(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

胴つき仕掛けでお土産狙い

時刻は13時。サバの切身エサの胴つき仕掛けで木負の堤防周りの浅場でお土産を確保して帰ることにした。この頃風も収まり釣りやすくなってきたので気合いが入る。

妻も筆者も一投目からアタリが連発だが空振りが続く。じっくり食い込むまでエサを送り込んでからアワせると確かな手応え。「やったー!」とリールを巻いて上がってきたのはエソ。

アタリは続き、その後妻もエソを釣り上げた。招かれざる客として釣り人に不人気なエソだが、釣れないより釣れた方が楽しい。

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エソをキャッチ(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

小型ながらアカハタもゲット

ポイントに船を流し直すと再びアタリがきた。「またエソか」と思いながらアワせると一段と強い引きでなんとビックリ!水面には綺麗な紅色のアカハタが浮かび上がってきた。

型は小振りだがこちらも大事にタモですくって取り込む。アカハタゲットで大満足。

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アカハタもキャッチ(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

その後妻もサバエサでイトヨリを釣り上げ安堵の表情。

最後は淡島周りに戻る。朝方アマダイを狙ったポイントより岸寄りの浅めの岩礁帯に移動して釣ってみた。アタリは頻繁にあるものの掛からないので諦めて、14時50分に納竿。今回時間があまりなくてじっくり攻めることができなかったが、次回この付近も集中的に攻めてみたいと思った。

当日の最終釣果

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当日の釣果(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

筆者:アカハタ1匹23.5cm、イトヨリダイ1匹33cm、エソ1匹22cm
妻:イトヨリダイ30cm、エソ18cm

今回テンヤ仕掛けと端物狙いは不発に終わり残念だった。

釣果につながったポイント

釣果につながったポイントとしては大物狙いにこだわらず、釣れない場合に備えて手堅く狙える浅場の根魚狙いで、サバの切身エサも用意しておいたことだと思う。筆者的にはコマセも必要ないしボート釣りでは、常に忍ばせておきたいエサの一つだ。

反省点はパラシュートアンカーを持参しなかったこと。風があるとドテラ流しでは全く釣りにならないと実感。楽しく流し釣りをするにはパラシュートアンカーは必要だと思った。

アフターフィッシング

持ち帰った魚は、炙りと煮付けで堪能した。

アカハタの炙り

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アカハタの炙り(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

アカハタは2日寝かせて食べてみた。小型で心配だったが超絶美味かった。

エソの煮付け

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エソの煮付け(提供:TSURINEWSライター藤倉聡)

エソを釣って食べたのは今回が初めて。甘辛く煮付けてみたがこれが大成功。小骨は気にならない程度だった。妻も「なにこれ!?うまーい♪気にいった!」と大絶賛。筆者も同感。これからも釣れたら大事に持って帰りたい。

今後の見通し

サバフグの動向次第だが、この海域は魚種が豊富なのでフグが減れば年内はアマダイやカワハギ、ヒラメ、青物など様々な魚が狙えるはず(今はフグ対策として仕掛けの予備を多めに持参することをお勧めしたい)。


2馬力ボート初心者入門!免許不要でお魚パラダイス!【キホン解説】 - TSURINEWS

<藤倉聡/TSURINEWSライター>

▼この釣り船について
レンタルボート原丸
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