ルアー釣りファンに大人気のアオリイカ。タイミングが合えば堤防からも手軽に釣れるうえ、調理もラク。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松田正記)
持ち帰り方
まずは、釣れたアオリイカを専用のフォーク(金属製のイカ絞め)を使って絞める。動かなくなった時点で、ジッパー付きのビニール袋などに入れてクーラーに納める。この時、イカ墨でクーラーが汚れないよう袋は二重にしておこう。
そのままの状態で冷凍
持ち帰ったイカをクーラーから取り出し、そのままの状態で冷凍する。ここがうまみをしっかり閉じ込めるコツだ。
大半の人がワタやフネ(軟骨・甲)を取るなどの下処理をして冷凍するが、これでは水っぽくなる。釣れたままの状態で冷凍することで、うまみを逃さないだけでなく、身(イカ)の繊維がほぐれ、軟らかくなることも覚えておこう。

食べごろは
食べごろになるのは3~4日後からで、イカの繊維がほぐれるタイミングと言われる。これ以降は、おおむね3か月くらいは味が落ちず、おいしく食べられる。
冷蔵室内でゆっくり解凍
次に冷凍したイカの解凍。ここも大事で、水やレンジを使って急速に解凍するよりも、冷蔵室内でゆっくり戻したほうが断然おいしい。さばく直前は半氷の状態がベストだ。
イカをさばく
解凍したイカをさばく時は、半氷のまま水洗いする。これにより、イカに着いたシャーベット状の氷が身にまとわり付き、墨だけでなく、滑りまで落ちる。同時に薄皮も剥いでおこう。
刺し身にする
下処理を済ませたイカは部位ごとに切り分ける。耳、胴、目の周り、下足の4つ。

胴は横向きに寝かせて3等分にする。イカの繊維は横に入っているので、3等分にしたものを縦に切っていくことで、繊維がほどよく切れて軟らかい食感になる。

目の周りと下足は軟らかいので、ぶつ切りに。

耳は身の中で最も硬い部位なので、細切りにするといい。

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保存の目安
最後に保存の目安について。味落ちしないのは3か月ほど。刺し身の場合は、この期間内に食べることをおすすめしたい。ちなみに、てんぷらや塩焼きなど火を通す料理の場合は1年ほど経ってもおいしい。

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おまけ
これまでいくつかのレシピを紹介してきたように、持ち帰った魚は余すことなく調理するのが魚に対しての供養だと思う。「自然の恵みに感謝」を1人でも多くの人に伝えたい。
<松田正記/TSURINEWSライター>
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