静岡・遠州灘のタチウオゲームが熱い。ご当地、注目のサーフタチウオゲーム。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 浜松市・橋本康宏)
静岡の陸っぱりタチウオ釣り
静岡県のショアからのタチウオゲームは、急深サーフが続く駿河湾で狙うのがメインとなっている。沼津のサーフや石津浜は人気スポットで、日没から夜間の時合いに備え、夕方には多くの釣り人が訪れる。
しかし、ここ数年は遠浅のサーフである静岡県西部に位置する遠州灘でも、タチウオが安定して釣れるようになった。
タチウオは立ち姿勢で泳ぐイメージがあり、遠州灘の浅いサーフに接岸してくるのは意外だった。しかも、サイズは指5本の良型が多い。
このあたりの海岸は、ヒラメ釣りで人気のフィールドだが、昨今はオオニベやタチウオが接岸してくるようになって、朝夕以外に夜間にも多くの釣り人で賑わうようになった。
遠州タチウオのポイント
静岡県西部に位置する遠州灘のサーフは、御前崎から浜名湖今切口周辺までがこれにあたる。どこのエリアでもタチウオが接岸する可能性があるが、実績が高いのは中田島から天竜川河口周辺のエリアだ。タチウオ、そしてオオニベの実績もあり、ナイトゲームでも人気のフィールドだ。
遠州灘のサーフは、遠浅なので水深が浅い。白い波が連続的に立っている所は水深が浅すぎてタチウオ狙いには不向きだ。波が立っていない深みを狙うのが良い。
狙う時間帯
狙う時間帯は、日没前後から2時間以内が目安となる。潮の具合ももちろん関係あるが、タチウオは時間による接岸が多いと感じる。
狙う時間が決まっている分、人気の釣り場は釣り人が多く、週末には場所が空いていない事も多い。このため、明るい時間帯にフィールドに入っておくのがお勧め。併せてトラブルを防ぐため、両隣に一声掛けておくこともお勧めしたい。
また、人混みを避けて夜中に釣行する人も多く、実績も十分出ている。日没後2時間を基本に、夜中に狙うのもOK。なお、潮位は低い時よりは、高い方が接岸が多いと感じている。

使うタックル
準備するタックルは普段サーフでお使いのタックルで問題ない。
40g前後のルアーが投げられる10ftのスピニングロッドに4000番のスピニングリール。ギアはハイギアの方が釣りを有利に展開しやすい。
ラインはPEライン1~1.5号、リーダーはフロロカーボンラインの5号~7号。私の場合は、PEライン1号にフロロカーボンライン6号のリーダーを使用している。
ルアーについて
駿河湾のタチウオでは、メタルジグやジグヘッドワームの出番が多いが、遠州灘の遠浅のサーフでは、ミノーやシンキングペンシルをメインに使用する。

水深がなく、波があるサーフなので目立たせるといった意味でもプラグを使う。接岸しているタチウオが指5本の大型も多いため、12~14cm前後のルアーが好適だ。
具体的なお勧めルアーは、フローティングミノー「タイドミノースプラット140」、シンキングペンシル「ウェッジ120」と「ウェッジ140」の実績が高い。カラーは好みで構わないが、目立つ色の方が視認性も良くオススメだ。レッドヘッドは特に人気が高い。
釣り方
ルアーの使用法は、投げて巻いてくるだけで良い。まずはミノーで探り、反応がなければシンキングペンシルに交換といった具合だ。接岸さえしていれば反応は得やすいだろう。
ただし、速巻きだとタチウオがルアーを追いきれない場合がある。リトリーブスピードはゆっくりめが基本だ。
なお、タチウオが手前のカケアガリまで寄って来ている場合もある。遠投した場合でも、手前までしっかり巻くことでヒットチャンスはさらに増えるだろう。

今後の展望
季節が進み、一時期に比べると盛り上がりも落ち着いてきたが、まだまだ安定して釣れている。
静岡県西部の広大なエリアが舞台となるサーフタチウオゲーム。フィールドのキャパシティも大きいので、多くの人にぜひチャレンジしてもらいたい。
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<週刊つりニュース中部版 浜松市・橋本康宏/TSURINEWS編>
▼この釣り場について遠州灘のサーフ
この記事は『週刊つりニュース中部版』2022年4月8日号に掲載された記事を再編集したものになります。The post 【2022年】遠州灘サーフタチウオゲーム入門 使用ルアー・釣り方を解説 first appeared on TSURINEWS.